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優勝賞金2億円も…「eスポーツ大会日本一」の22歳選手はなぜ起業したのか

ビジネス

オーナーに逃げられて…自ら会社設立

清水:会社設立に至った経緯を教えてもらってもいいですか?

甲山:僕が起業したのは19歳、大学2年生のときです。もともと実家がプラスチックの加工業をやっていまして、昔から「何か仕事をしないとダメだよ」「自分で作った仕事をしなさい」みたいなことをずっと言われていたんですね。

 会社を継ぐなら、それまでに何かひとつでも自分が楽しいと思うことをやっておきたかった。ゲームとWeb関係が好きだったので、ゲームの世界にのめり込んでシューティングゲーム大会にたくさん出るようになりました。

 大会に出ていく中で当時のオーナーさんに「チームを結成しましょう」と誘われ、「じゃあ僕が選手を集めてきますよ」と言って選手を集めたんですが、その翌月にオーナーが消えてしまったんですよね。選手には「給料ももらえる」と伝えていたのに、オーナーに逃げられてしまって、1か月経っても帰ってこなくて。

 選手たちは会社もやめて「eスポーツ 1本で食っていく」とかなり意思の強い方々だったので「僕が責任を取ります」というのがスタートです。2018年12月に会社を登記して、Web関係の仕事で生計を立てながら選手に給料を払う形で始めていきました。

いじめられっ子だった小学校時代

シゴトズキ

清水:NasteLさんのライフチャートを書いてもらったんですけど、8歳から下降曲線になっています。8歳のころは何があったんですか?

甲山:小学校2年生くらいの頃からいじめられていたんですよ。どんどんダメになっていったのが、ここら辺の時期ですね。

清水:ライフチャートとしては低い位置ですが、ゲームをやっていたのはこの頃になるんですか?

甲山:いま扱っているシューティングゲームをやりだしたのが、小学5、6年生の頃ですね。

清水:いじめなどがあってライフチャートが下がっているなか、シューティングゲームなどをやるようになって、上がっていった感じですか?

甲山:当時、Skypeなどオンラインでしゃべりながらゲームをしていたんですね。唯一の親友とオンラインで繋がりながら毎晩ゲームをするみたいな生活がすごく楽しくて、少しずつ立ち直っていきました。

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