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もはやジリ貧の立憲民主党…代表選候補4人の“主張”と、立ちはだかる課題

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4候補とも野党共闘については前向き

立憲代表選

泉健太候補は、候補者のなかで最年少ながら当選回数は最多

 立憲民主党の支持者の間でも、野党共闘についての評価は分かれています。野党候補を一本化したことにより、小選挙区で接戦を制した候補者がいたことは事実です。その一方で、比例票は伸びを欠きました。
 
 それを、どう判断するのか……程度の差はありますが、4候補ともに基本的に一人区は野党一本化に前向きな意思を示しています。ただ、4候補ともに地域の個別な事情を見ていくことにも言及。一本化に伴うメリット・デメリットを考慮しているようです

 野党一本化で、特に焦点になりそうなのが京都府選挙区です。京都選挙区は2人区のため一本化調整をしない可能性は高いのですが、改選を迎える福山哲郎議員は2017年に民進党が希望の党へと合流する騒動の際に枝野幸男議員とともに立憲民主党を立ち上げた、いわば創立者でもあります。

政策には大きな相違点は見られず

 福山議員は、先の衆議院選挙でも立憲民主党の幹事長として全国を飛び回りました。すでに当選4回という重鎮であり、出馬させないという選択肢は考えられません。

 他方、前回の2019参院選では共産党の倉林明子議員が立憲民主党の候補者に競り勝って議席を獲得。京都は従来から共産党が強い地域です。前回の参院選で議席を獲得した勢いに乗って、今回も共産党が候補者を立てたいと考えることは不自然な話ではありません。

 そうした政局的な話も重要ですが、もっと肝心なことは4候補者が掲げる政策です。実は、4候補者が掲げる政策は濃淡あるものの大きな相違点は見られません。経済政策・外交・安全保障などの基本的な方向性は変わりません。しかし、どの政策を優先的に取り組むのか? どの政策を特に重点的と考えているのか? などで党の方針は異なってきます。

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