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「小遣いが稼げる」甘い言葉につられた自分が憎い!貯金も友人も失くした22歳男性

コラム

 喉から手が出るほどお金が欲しいと思っているとき、「小遣いが稼げる」などと言われたら、あなたはどうしますか? 冷静になってよく判断しないと、今回お話を聞かせてくれた眉澄和人さん(仮名・当時22歳)のように、貯金も友人も失くしてしまうかもしれません。

お金

※画像はイメージです(以下同じ)

充実した日々と給料への不満

「高卒で就職した会社の仕事にも慣れ、バーで1人酒を飲むというささやかな夢も実現し、充実した毎日を送っていました。ただ、もう少し毎月の給料が多ければという不満は常に付きまとっていたんです。志垣(仮名・当時40歳)と出会ったのは、そんなときでした」

 眉澄さんがよく行くバーで、何度か見かけたことのあった志垣という男性は、いつも同い年ぐらいの男性や派手な女性たちと贅沢な飲み方をしていたそうです。派手な女性たちとは違い、志垣を含む男性たちは黒っぽいスーツで、どちらかといえば落ち着いた雰囲気だったとか。

狭い店だったので、志垣たちは目立っていました。でも、別にほかの客の邪魔をするわけでもないし、楽しくおしゃべりしているだけという感じで、悪い印象はなかったです。バーのスタッフたちも、すごく低姿勢で接していたのでカネ払いもよかったんだと思います」

 とくに気にせずバーに通っていたある日、志垣が1人で来ているのを見かけ、珍しいなと思いながらお気に入りの席に座ります。いつものペースでカクテルを飲んでいると、奥のテーブルからこちらに歩いてきた志垣がよろけ、眉澄さんの座っていたテーブルに手を付いたのです。

紳士的な言動に信頼度がアップ

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「『あ、悪い。よろけてしまって』と、そのときの会話はそれだけでした。でも、またバーに行ったとき、『この前は悪かったね。あのとき、だいぶ飲んでいて』とわざわざ声をかけてくれたんです。それから、挨拶を交わすようになりました。向こうはグループで来ていることも多く、会話したのは数か月ほど経ってからだったと思います」

 いろいろ話しているうちに、眉澄さんが給料の不満をぶちまけると、志垣は親身になって話を聞いてくれました。しばらくそういう関係が続くうち、志垣への信頼度が最高レベルに達します。

「いままでにも何度か言ってはいましたが、その日も、『何か、割のいい副業でもあればいいのに』と愚痴ってしまったんです。いつもなら、『俺は会社を経営してるけど、そうそう割のいい仕事なんてないよ。真面目に働くのがいちばん』とかなんとか言うのですが、そのときは違っていました」

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