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企業のコロナ破綻率2位は香川県。全国での破綻はいつ止まるのか?

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これからの宿泊、飲食、観光業はどうなる

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 緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が年始から繰り返し出ていることで、最も影響を受けているのは宿泊、飲食、観光業だろう。実際に飲食業の倒産件数は2020年1~9月で72件だったが、2021年は9月30日時点で372件と急増している。森氏は今後の見通しについてこう語る。

「政府はワクチン2回接種者を前提に外食や観光などを認めていく方針を出していますが、いまだに不要な外食や旅行利用を控えるように指示を出している企業もあり、政府による支援が途切れればコロナ破綻は増加していくと考えられます

 ワクチンの普及と共に行動制限は徐々に回復するでしょうが、再度緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出れば、さらなるコロナ破綻は想像に難くありません。今後の政府の支援状況にもよりますが、飲食業、観光業、建設業などは2022年上旬までコロナ関連倒産は引き続き増加し続けていく可能性もあります」

 これから冬場を迎え、ウイルスが活性化される季節を迎える。行動制限の緩和で具体的な方針もまとめられているが、政府の方針によってはコロナ破綻件数がまだまだ増える可能性がある。今後の動向に注力したい。

<TEXT/bizSPA!取材班>

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