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初舞台でまさかの失神。32歳・植田圭輔の“プロ意識が芽生えた瞬間”

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 金と欲望が渦巻く新宿・歌舞伎町を舞台に、裏社会トラブルを解決する“解決屋”の姿を描く痛快作「クロガラス」シリーズ。

 俳優の植田圭輔さん(32歳・@uechan_0905)が、シリーズの最新作『クロガラス3』と、前日譚にあたる『クロガラス0』(9月17日よりシネマート新宿ほか全国で順次上映)に出演しました。

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植田圭輔さん

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 植田さんはチームのムードメーカー・真郷悠哉役を続投。劇中では新たな一面も披露しています。2006年、第19回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリストに選ばれ、いわゆる「2.5次元作品」の舞台で活躍。最近ではTVドラマや映画、アニメやゲームなどの声優業にも活動の幅を広げるほか、2018年には歌手として「START LINE~時の轍~」でメジャーデビューも果たしています。

 俳優業の原動力をはじめ、同じく仕事で苦悩する同世代へ投げかけたいメッセージまで、語ってもらいました。

プロ意識が芽生えた“舞台での失神”

――俳優としてのデビューは2007年でしたね。きっかけは?

植田圭輔(以下、植田):もう14年くらいになります。きっかけはジュノン・スーパーボーイ・コンテストです。最初の応募は姉による他薦で、送ったけれどその年は途中で落選しました(笑)。

 高校では正直、多少はちやほやされていたのですが、書類を送った姉に「キャーキャー言われているわりにはたいしたことないな」と言われ、翌年は自分で応募して今度はファイナルまで残れたんです。そこで今のマネージャーさんに声をかけてもらいました。姉の言葉が悔しかった、見返したかった、これがスタートですね。

――プロとしての意識は、いつ芽生えたのでしょうか?

植田:コンテストの翌年に『オサエロ』という作品で初舞台を踏んだときですね。実はその公演中に舞台上で失神したんですよ。緊張や慣れない環境、いろいろあったと思うのですが、本番の舞台上で倒れてまわりの先輩俳優がカバーしてくれて、気がついたら楽屋でした(笑)。

 そのとき、自分にはプロ意識が足りていないと思ったんですよね。本気で芝居をしている人たちに失礼だなと。ひとつの作品を完走することもできなかったことがすごく悔しくて。そこからですかね、役者として芝居を知りたいと本気で思ったのは。

“引き際”を考えた時期も

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©エイベックス・ピクチャーズ

――その後、たくさん場数を踏み、俳優としての転機が舞台『弱虫ペダル』の真波山岳役でしたね。

植田:そうですね。正直、その作品で世の中に認知されなかったら、俳優を辞めようとさえ思っていました。それくらいいい役をいただいたと思いましたし、当時の自分からするとあの作品であの役をやらせていただくことは、だいぶチャレンジだなとも自覚していました。

 制作側からのプレッシャーも感じていましたし、そこで結果が出せなければ引き際かなと感じていましたが、ありがたいことに続いた。“ペダル”がなければ今はないですね。

――ブームにもなりましたね。

植田:ちょうどあの頃から2.5次元と言われるようになりましたよね。いいタイミングで、いい役をやらせていただいたと感謝しています。

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