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女性のカレー離れに挑むハウス食品、話題の“カップ入りカレー”誕生秘話

ビジネス

年間の販売目標として75万食以上を

ハウス食品

ブランドサイトでは「私の夜遅ストーリー」と題して、オケージョンシーンを想起するコンテンツを掲載している

 今後も多様化するライフスタイルに合わせたオケージョンシーンを提案していき、カップ入りカレーの需要喚起を促していくという。最後今後の事業展開について聞いた。

「『ポタージュ仕立てのカップ入りカレー』という画期的な商品を、まずはもっとたくさんの人へ知ってもらうのが大切だと考えています。現時点でまだ一部の地域でしか取り扱いがないので、直近では全国に展開できるように販路拡大に努めていきたいですね。ただ足元では販売チャネルを広げることを目標にしつつ、中長期ではブランドをどう認知させていくべきか、どのような訴求軸でプロモーションしていくかも視野に入れないといけない。

 テレビCMやSNSを使ったブランドコミュニケーションなど、手法はさまざまあるものの、まだ具体的な取り組みに落とす段階ではないので、日進月歩で考えていければと思います。直近では、年間の販売目標として75万食以上を目指していて、半年経った時点では上々の手応えを得ています。これからも目標達成に向けて尽力していく予定です」

 ありそうでなかったカップ入りカレーは、今後さらに広まっていくのではないだろうか。やさしく夜遅カレーの今後の発展に期待したい。

<取材・文/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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