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コロナ禍でも成長著しい“サブスク株”8選。プロが教える、見極め方とは

コラム

ファンドマネジャーにしけい氏の注目株

 こうして、にしけい氏が精緻な分析を行った注目銘柄は以下にまとめた通りだ(※株価は8月18日時点のもの)。

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■ Sansan(東1・4443)
株価:8410円
配当利回り:0.00%
最低購入費用:84万1000円
法人向けにクラウド型名刺管理ツール、個人向けにビジネスSNS「Eight」を提供。コロナ禍でも売り上げは21%増を達成

■ マネーフォワード(東1・3994)
株価:7320円
配当利回り:0.00%
最低購入費用:73万2000円
個人向け家計簿アプリ「マネーフォワードME」と法人向けの会計・人事クラウドが2本柱。CMを打って広告宣伝費を積極投下

■ 弁護士ドットコム(マ・6027)
株価:5910円
配当利回り:0.00%
最低購入費用:59万1000円
Webでの弁護士向け営業支援と一般会員向け法律相談サイトを運営。サブスク以外の事業が直近では低迷気味な点には要注意だ

■ オイシックス・ラ・大地(東1・3182)
株価:3700円
配当利回り:00.00%
最低購入費用:37万円
メイン事業はジムで、女性向け体操教室をフランチャイズ展開。プライベートブランド商品「スーパープロテイン」のサブスクが人気

■ カーブスホールディングス(東1・7085)
株価:774円
配当利回り:0.51%
最低購入費用:7万7400円
メイン事業はジムで、女性向け体操教室をフランチャイズ展開。プライベートブランド商品「スーパープロテイン」のサブスクが人気

経済アナリスト馬渕氏の注目株

■ リンクアンドモチベーション(東1・2170)
株価:973円
配当利回り:0.77%
最低購入費用:9万7300円
組織・人事・IRなど経営コンサルが主柱。社員のモチベーション管理なども行う次世代のコンサル事業として大きな将来性を感じる

■ カナミックネットワーク(東1・3939)
株価:603円
配当利回り:0.42%
最低購入費用:6万300円
自治体、医師会、介護サービス事業者向けのクラウドサービスが収益の柱。介護業界に特化したニッチな戦略で活路を切り開く

■ ビーグリー(東1・3981)
株価:1348円
最低購入費用:13万4800円
電子コミック配信サービス「まんが王国」運営。電子コミック等の出版、ゲーム事業も手がける。おうち時間での読書需要は侮れない

ニッチなほどサブスク銘柄は強くなる

株

 テーマごとの銘柄分析に定評がある人物といえば、経済アナリストの馬渕磨理子氏だ。サブスク関連銘柄をどう見ているのか。

「昨年はサブスク自体にまだ目新しさが残っていたこともあり、第1次緊急事態宣言発令直後くらいから急激に株価が躍進。むしろ、買われすぎ状態でした。しかし、今はちょうど調整が入って落ち着いてきています。仕込むなら、今は絶好のタイミングです

 馬渕氏は特にBtoB向けのサブスクに注目しているという。

「個人向けのサブスクに関しては、今後もサービスが増え続けていくことで月額固定費が上がり、いずれはサービスの品質による整理が行われるようになるでしょう。その点、まだ企業向けはブルーオーシャンの余地が残されている。

 代表的なものには、リモートワークの増加に伴うクラウド人材管理や勤怠管理サービスが急成長したことが挙げられます。個人・企業向けどちらにも言えることは、現在は『こんなに便利なんだ』ということをアピールする入り口の段階であるということ。初動さえクリアすれば、中長期的な成長が十分見込めるテーマだと思います」

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