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「2か月以上も自宅待機」若手建築家に聞く、ロックダウン下のベトナムの現状

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 世界中にいまだに感染広がる新型コロナウイルス。2021年4月後半まではコロナ対策優秀国としても知られたベトナムだが、ダナン市では2021年8月16日からロックダウンが実施された(9月5日からエリアごとに緩和)。

山田貴仁さん

山田貴仁さん

 政府からのPCR検査要請やワクチン接種などの医療機関の受診以外は、基本的に外出は禁止され、食糧や生活用品は政府からの配給や地区の班長に依頼し、購入してもらう。

 今回はホーチミン市を拠点に活躍する若手建築家・山田貴仁さん@taka3206)に、ベトナム在住の筆者がロックダウン下のリアルな現状を聞いた。

コロナ以前から現在までの生活の変化

 ベトナムの商業の拠点でもあるホーチミン市は大規模ロックダウンが8月23日より実施され、ダナンと同じような措置が取られている。都市としての規模が大きい分、軍や警察を配置したより厳格な体制だ。コロナでの仕事の変化はどのようなものだったのか。

「2020年の旧正月明け(2月中旬)から入国規制や初期感染者の隔離、地区ごとのロックダウンなどで感染者数の早期抑え込みに成功していました。半ば強行的な施策ではありますが、社会主義国家らしい、国民が一丸となってウイルスと闘う姿勢を感じました

 しかし、今回の第4波ではなかなか苦戦しており、これほど長い期間にわたっての完全外出禁止のロックダウンは初めての経験です。私自身も2か月以上オフィスのある地区に踏み入れられていません。生活に関しては、今まで全くしてこなかった料理のスキルが上がりました。YouTubeがある時代で助かりました(笑)」

フットサルスタジアムでワクチン接種

山田貴仁さん

半屋外のフットサルスタジアムでワクチンを接種

「ロックダウンで辛いことは人に会えないことですね。ホーチミン市の魅力のひとつは、“小ささ”にあると思っています。これまでは、バイクで行き来できる範囲で、人や物がいつでも手の届く範囲にありました。

 小さなコミュニティは煩わしさもありますが、いつでも友人と集まり、終電も関係なく飲み明かせる環境がどれほど有り難かったかと実感しています。今では帰国する方も多く、この第4波で多くの知人が帰国、または一時帰国しました」

 ホーチミン市では現在ワクチンの普及に力を入れており、彼もベトナムで接種を受けた。

「ワクチン接種はいくつか会場があるのですが、私の場合はフットサルスタジアムを転用した半屋外の大会場でした。普段は観客席として使われているステージで待ち、呼ばれたら問診、血圧の測定、接種といった流れです。大変なパニックの渦中なのに、とても丁寧に対応してくれたベトナムの医療従事者の方々には感謝してもしきれません」

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