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三菱UFJ銀行を辞めたYouTuberが教える、資産形成のコツ。NISA、iDeCoの違いとは

コラム

 コロナ禍や老後の先行き不透明さにより、若いうちから資産形成に目を向ける人が増えています。

 そんな若者を中心に27万人を超える登録者を持つYouTubeチャンネル「BANK ACADEMY」の運営者でもある小林亮平氏が、2021年9月2日に著書『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)を出版します。

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「BANK ACADEMY(バンクアカデミー)」を運営する小林亮平さん

 三菱UFJ銀行出身&元ラガーマンという異色の経歴を持つ彼に、今回リモートインタビューを実施し、インタビューの前半では、大手メガバンクを退社した理由や「お金に困った過去」とともに、資産形成に取り組むなら攻略しておきたい「先取貯蓄」や「固定費削減」について教えてもらいました。後半では、「NISA(つみたてNISA)」や「iDeCo」をはじめ、資産形成の真髄について尋ねています。

資産形成するなら「NISA」や「iDeCo」はマスト

――資産形成や資産運用というと必ず「NISA(つみたてNISA)」や「iDeCo」という言葉が出てきますが、それぞれどういったメリットがありますか?まずは、NISAから教えてください。

小林亮平(以下、小林):「NISAって損しますか? 儲かりますか?」と聞かれることがよくあります。でもこれは誤解で、NISA自体は投資商品ではなく、口座のことなんです。NISA口座を使わずに、税金がかかる課税口座で株式などの金融商品を購入すると、売却時の利益に約20%の税金がかかりますが、NISA口座を使うことで利益に税金がかからず、まるまるもらうことができます。なので、投資を始めるときは基本的に、NISA口座を優先的に使うのがお得と言えます。

――投資で1万円の利益が出た場合、口座が違うだけで約2000円を税金に持っていかれることを考えると、NISA口座の恩恵は大きいし、これを知っているか知らないかの差も大きいですね。

小林:そうですね。成人が使えるNISA口座は現状、一般NISA、つみたてNISAの2種類があります。一般NISAについては、非課税枠(1月1日から12月31日までの1年間で投資できる上限額)は120万円です。また非課税期間(利益に税金がかからず運用できる期間)は、金融商品を購入した年から数えて最長5年です。

 上場株式の他に、いろいろな株式などが袋詰めになった投資信託なども購入できますし、買付方法の制限もないので、一度にまとまった金額を投資する一括投資や、毎月一定額をコツコツ買う積立投資などができます。

つみたてNISAはどんな制度なのか?

書籍

『これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生』(KADOKAWA)

小林:一方、つみたてNISAは長期投資したい人向けの制度設計となっていて、非課税枠が40万円と小さいですが、非課税期間が最長20年と長いのが最大のメリットです。また、つみたてNISAで選べる商品は、低コストなど金融庁が定めた一定の条件を満たした190本程度の投資信託などに厳選されているので、初心者でも迷わず選びやすいのも魅力です。

 買付方法については、つみたてNISAという名称のとおり、積立投資に限定されています。一般NISAとつみたてNISA、どちらを選ぶかは投資方針にもよりますが、長期投資でじっくりとお金を増やしたい人は、非課税期間が長いつみたてNISAを選ぶのがいいでしょう。

 ちなみに、つみたてNISA口座で購入することになる投資信託は、いろいろな株式などが袋詰めになった金融商品と先ほど言いましたが、投資で重要な「分散投資」を手軽にできるので初心者の方にもおすすめですよ。

これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生

これだけやれば大丈夫! お金の不安がなくなる資産形成1年生

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