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20代の住まいは、賃貸か購入か?購入派の最大のメリットとは

コラム

意外な落とし穴!ローンが通らないことも

 20代のうちに物件を購入するメリットはたくさんありますが、勤続年数や収入によってはローンが組めないこともあります。銀行の融資条件のひとつとして、勤続年数3年目からという銀行が多いので、特に20代前半で住居購入となると、銀行選びの選択肢が減ってしまいます。

 銀行によって利息も保険も違うので、住居を購入する際には注意が必要です。また住居購入にあたっては初期費用が必要になるほか、維持費や管理費、固定資産税などのお金も必要になります。

 コロナ禍の影響で解雇やボーナスカット等も聞くようになりました。ローンを組む際、月々の支払い負担を減らすためにボーナス併用払いにする人も多くいます。しかし経営悪化により解雇やボーナスカットになり支払えないリスクも十分にあることをしっかり考えるようにしましょう

【ボーナス併用払いを利用する際のポイント】
① ボーナスに頼りすぎない
② ボーナス併用払いはボーナスの3割にすること

 住居購入は金額も大きいのでボーナスでカバーすることを当たり前に感じてしまうと、ボーナスカット時に充分な備えができなくなります。上記点を踏まえて、住居を購入するか考えてみるといいでしょう。

売却ありきで考える20代の住居購入

住宅

 冒頭で述べた通り、20代は1番ライフプランが変わりやすい世代です。キャリアを重ねるに連れて、立場も変わり責任も大きくなります。プライベートにおいてもパートナーや子供ができたりすることもあるでしょう。

 だからこそ、20代の住居購入は「一生の住居」というよりも「投資」や「売却」ありきで考えることがベストです。数千万円の買い物ですし、住居購入は勇気がいりますよね。

 しかし20代の物件購入は、資産になるだけではなく節税対策にもなります。少しでも住居購入を考えたのであれば、是非一度気になる不動産会社やFPに意見を聞いてみることをお勧めします。自身のライフプランに合った物件選びのヒントになるかもしれません。

<TEXT/株式会社リヴトラスト代表取締役 杉本一也>

株式会社リヴトラスト代表取締役。オンワード樫山、佐川急便を経て不動産の世界に未経験で挑戦。以来不動産営業一筋で25年。書籍『40歳から始める不動産投資』(ダイヤモンド社)を出版、マンション投資・資産運用に特化した情報サイト「Liv+(リヴプラス)」を展開

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