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あずきバーの井村屋が「冷凍あんぱん」を発売。10か月の開発で“苦労した点”を聞く

ビジネス

 コロナ禍で冷凍食品の需要が伸びており、さまざまな商品が販売されるようになりました。特にその中でもネットで話題になったのが、7月27日より順次販売される井村屋の「井村屋謹製 餡ぱん」

井村屋

井村屋謹製 餡ぱん。コーヒーと食べたい

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 井村屋と言えば、固くて有名なアイス「あずきバー」を思い浮かべる人も多いでしょう。ネットでは「あんぱんも同じくらい固いのでは?」と不安の声もあるようです。今回は井村屋グループ株式会社経営戦略室の向吉龍一氏に、冷凍パン「餡ぱん」の開発話を聞きました。

在宅で高まる「冷凍食品のニーズ」

 あえて、あんぱんを冷凍食品にしたきっかけはあったのでしょうか?

明治29年の創業時より蓄積したあずきの加工技術を活かした“あんこ”と、肉まんとあんまんの生産で培ってきた生地のノウハウを融合させることで、美味しい餡ぱんを作ることができると考えたのがきっかけです。

 また、在宅時間が増えており、保存ができて食べたい時に手軽に食べることができる冷凍食品のニーズが高まっています。賞味期間が長い餡ぱんを展開することで、朝食や小腹がすいた時に召し上がっていただけるのではないかと考えました

いろいろなあんぱんを試食した

井村屋

井村屋謹製 餡ぱん(オープン価格)。94g2個入り

 冷凍保管できるメリットを聞いてみたところ、次のように回答。

「スーパーやコンビニなどで販売されている日配(常温)のパンは3~4日ほどの賞味期間です。それと比較すると、当社の餡ぱんは冷凍状態で1年間持ち、食べたい時に召し上がっていただけます

 また、開発に際して、木村屋総本店など競合他社のあんぱんを意識したかについては「木村屋総本店だけではなく、色々なメーカーのあんぱんを試食した」と言います。

 今後も冷凍パン市場も拡大傾向ということでニーズが高まるため、新しい商品を開発予定だそうです。

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