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副収入を会社に黙ってても大丈夫?「複業」を始めるときの注意点4つ

コラム

注意点3)家族の同意を得る

恋愛 家族

 家庭をお持ちの方であれば、複業をすることについて、事前に家族の同意を得ておきましょう。複業を始めると、どうしても平日夜や土日に仕事をすることになってしまいますので、家族と過ごす時間を削らざるを得ないこともあるためです。

 何も言わずに複業を始めた結果、家族との時間が取りにくくなってしまい、関係性が悪化してしまっては良くありませんので、複業を始める前に「どういう目的で、何の仕事をして、どれくらい時間を使うのか」ということを伝えておきましょう。

 家庭を持ちながら複業をしている私の友人の場合は、必ず週に4日は家族団らんの時間を設ける、土日のどちらか一方は家族との時間にあてて仕事はしない、といったような工夫をしています。

 家族の目を気にしながら複業をするよりも、家族とは良好な関係性を保ちながら複業をしたほうが良いですよね。

注意点4)責任を持って仕事する

 複業は個人で仕事を行うので、自分に裁量権があり、自由度が高い一方で、責任も取らなければいけません。会社で仕事をしているときは、万が一不測の事態に陥っても、会社や上司があなたのことを守ってくれます。

 しかし、複業で個人として仕事をしていると誰も守ってくれません。もし仕事で失敗して、取引先に被害を与えてしまった場合は、個人で責任を取るということも十分にあり得ます。そうならないように、誰かが守ってくれるという意識は捨てて、しっかりと責任を持って仕事をするように心がけましょう。

 また、個人で仕事をする上で重要なことは、責任の範囲が明記されている契約書です。個人と複業先に企業で契約を結ぶことになりますので、契約内容はしっかりと確認しておきましょう。知らないうちに自分にとって不利な契約内容になっていることは往々にして起こりえます。

 もし契約内容について分からないのであれば、知り合いに相談したり、契約内容をチェックしてくれる外注サービスやクラウドサービスを使ったりするべきです。一度契約してしまうと、先方の合意がない限りは契約内容を変えられませんので、手遅れになる前に対応するように心がけましょう。

<TEXT/株式会社エッグシステム代表取締役 高橋 翼>

株式会社エッグシステム代表取締役。「献身的な人のためにITシステムを活用する」というミッションを掲げ、中小企業向けにITシステムによる売上拡大・業務効率化を実現する「コンサルティングエンジニアサービス」、IPOを目指すベンチャー企業向け「IT統制サポート」を行う

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