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努力が報われない人に共通する「2つの不都合なファクト」

学び

その2:思ったより結果を出すための行動は大量

 行動量と結果は比例関係にあるように思っている人が多いですが、実際のところ、あるところまではほとんど結果は出ず、そこを突き抜けて一気に伸びていくケースの人が多いように思います

 ただ、そこまでの間で多くの人が「やっぱりだめだった」と挫折してしまいます。さらにタチの悪いことに、間違った方向で努力してしまっている場合(不都合なファクトその1)、本当にいつまでたっても結果が出ません。

 そうして「学習性無力感=自分には結果を出せない、ということを学んでしまう」という状況に陥ってしまいます。

 結局は新しいことにチャレンジする気力すらなくします。何にもチャレンジしないのですから、もちろん結果が出ることはありません。社会に恨みを持ちながら、政府に文句を言ったり、芸能人の不祥事を叩いたりすることでしか憂さ晴らしができないようになってしまいます。

「不都合なファクト」を知っておくだけでもいい

ビジネス

 上記の仕組みにより努力が報われず、出来上がってしまった「努力できない人」はどうすればいいのでしょうか? スッキリした答えを提供できればと思うのですが、ぼくは明確な答えを持っていません。

 正しい方向性を示したり、一緒に頑張る環境を提供することはできます。その中で、正しい方向性で努力量を積み重ね、どんどん結果を出し続ける人も数多くいます。一方で、「やっぱり今回もダメだった」となってしまい、途中でドロップアウトしてしまう人も少なからずいます。

 今は努力できない状況の人も人生を謳歌してほしいし、そのために必要な「結果を出す」という成功体験を積んでほしい。でも、今回説明したような構造はなかなか打ち破るのが難しいのも確かなんですよね。

 なので、まずは「不都合なファクト」が存在するということを知っておいてください。それによって、みなさんが努力の方向を精査したり、モチベーションを保てたりするきっかけになることを祈っています。

<TEXT/戦略コンサルタント Shin>

某外資系コンサルティングファームで戦略コンサルタントとして勤務したのち、現在は某外資系企業で業務改善や戦略策定等の業務に従事。ビジネス書作家。ブログ「Outward Matrix」、オンラインコミュニティ「Players」を運営。無料メールマガジンも好評配信中

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