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「千葉のジョーカー」は京大出身の起業家だった。意外と真面目な素顔に迫る

ビジネス

試行錯誤の末、ジョーカーに

河合悠祐氏

――白塗りのメイクをした理由は?

河合:ただのアラフォーのおっさんが出ても、誰も見てくれない。熊谷さんの当選が確実視されていたので、今回は顔見せ選挙と位置づけ、ネットでバズることに集中しました。奇抜なかぶりもので歌う、服を脱ぐなどはすでに前例があったので、白塗りメイクを思いついたんです。

 とはいえ、バカ殿みたいなダサい感じにはしたくなかったし、「鬼滅の刃」の猗窩座(あかざ)をイメージするようなものも、ちょっとブームが過ぎてセンスが悪い気がした。「ジョーカー」は反権力の象徴でもあるし、キリっとした感じで良いなあと思ったんです。

 著作権の問題があるのでコピーはしていませんが、意識はしています。赤いジャケットは、3年ほど前にカルバンクラインの定価約10万円程度のものをセールで半額ほどで購入したものを着ています。

政見放送は注目を引くツール

――2種類の政見放送が話題になりましたが、どういう意図?(※河合氏の政見放送は、1つは「千葉県全体を夢と魔法の国にする」などと訴えた内容で、もう1つは演説内容を忘れたと言い続けて「えーと」を連発するもの)

河合:内容がカブっても意味ないなと思ったので、2本目は1本目とはまったく違うことをしたかったんです。言葉ではなく、動きで笑いを取れないかと思って、放送中はずーっとしゃべる内容を忘れたフリをしていました。

 収録1時間前に手話通訳の人と簡単に打ち合わせをした際、「動きも忠実に真似しますよ」と言われ、体操するシーンを盛り込みました。政見放送は、注目を引くためのツールだと思っています。

――実家はどんな家?

河合:京都で明治時代から続く呉服店「河合美術織物」を経営しています。紅白歌合戦で都はるみさんに着てもらったこともあります。

――独身ですか?

河合:独身ですが、プライベートは非公開としておいてください。

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