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「キャンドゥ」がコロナ特需で業績好調。“百均だけじゃない”強さの理由

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直近で唯一、最終赤字になった原因は

 ここ数年は好調を維持しているキャンドゥですが、2007年11月期のみ最終赤字になっています。2007年11月期の決算短信によると、

<当社グループは、既存店売上高の回復に注力するため、新規出店を抑制し、新業態店からの撤退を含め不採算店の閉鎖を進めてまいりました。売上高増加の施策としては、「品揃え強化」をテーマとして100円雑貨のアイテム数増加に努めた他、価格帯の拡張によるバリエーションの強化にも着手しました。“しかしながら、本部からの指示に現場が的確に応えられず、店舗におけるアイテム増が想定どおりに実現できないという内部要因により売上高は回復に至りませんでした”>(“”内の太字は筆者追加)

 という記載があります。カッコ書きのような、現場の責任を問うような文言を決算短信に織り込むのは珍しく、よほど危機的な状況だったものと推察されます。当時の業績不振の要因をまとめると、下記2点に集約されます。

・不採算店舗の減損処理が必要になった
・品数を増やそうとしたものの、現場とうまく連携が取れず、装丁通りに進捗しなかった

 ここから、2021年の現在の姿を取り戻せたことは評価すべきでしょう。

上場企業の社長が死亡する事故も

見上げるマンション

※イメージです(以下同じ)

 続いて、前社長との交代のいきさつについても触れておく必要があるので、本項目で触れます。

 2011年2月20日に、城戸博司前社長が自宅で亡くなっているのを親族が発見し、同月25日に後任として前社長の長男・城戸一弥氏が就任しました。上場企業の社長が死後すぐに発見されなかったことや、後任の社長が当時25歳と非常に若かったこともあり、さまざまな憶測を呼びましたが、現在も一弥氏が社長として経営を続けています。

 この交代劇があったのが2011年11月期の前半にかけてのことであり、最終赤字を出した2007年11月期から4期ほど経ったタイミングです。また、交代劇があった2011年11月期以降、売上も上昇傾向になり、利益額も含めて増加しています。したがって、この交代劇そのものが業績に与えた影響は軽微であり、交代以降は好調に推移していると言えるでしょう。

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