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「キャンドゥ」がコロナ特需で業績好調。“百均だけじゃない”強さの理由

ビジネス

 2021年4月15日にキャンドゥの株価が年初来高値(2021年で最も高い株価)をつけ、話題になりました 。これはマスクなど衛生関連商品の販売が伸びて、業績進捗率が高かったことが、個人投資家から評価されたことが主な要因であるようです。

キャンドゥ

※キャンドゥ公式サイトより

 また、各種メディアでは連日のようにキャンドゥの商品の紹介記事がアップされ、一般消費者の支持を得ていることがわかります。本連載「ブラック企業アラート」では、「キャンドゥ」社の公開情報を通して、同社の業績・企業体質を分析します。

業績:コロナがむしろ追い風に

キャンドゥ

図:キャンドゥの財務指標推移(決算短信より筆者作成)

 連結決算となった2007年11月期以降の財務指標推移をグラフ化しました。売上額(折れ線グラフ)は右の軸、その他利益(営業利益・経常利益・当期純利益。折れ線グラフ)は左の軸にしています。

 大まかな傾向としては、

売上:上昇傾向
利益:幅はあるものの、営業黒字を継続中

※2008年11月期以降は最終黒字が続いている

 と、良好な推移でした。直近の2020年11月期の決算説明資料では、競合となる各レイヤーでの主な好調要因を下記の通りまとめていました。

【小売業界】買いだめ/巣ごもり需要があること
【100円ショップ業界】衛生用品・消耗品特需があったこと
【キャンドゥ】他価格帯商品の取り扱い開始/SNSにおける認知度向上

 好調要因のひとつ「他価格帯商品の取り扱い開始」については、公式SNS(Twitter)にて、2020年7月から公表されています。価格ラインナップも200円、300円、400円、500円(いずれも税抜)が追加されました。とはいえ、キャンドゥの場合は事業年度が11月末日〆ですので、この期における他価格帯商品の導入効果は実質4か月間です。次の期である2021年11月期には、さらなる効果は期待できるのではないでしょうか。

「衛生用品」特需で売上前年超え

キャンドゥ

図:既存直営店売上高 前年比推移(決算説明資料 より引用)

 続いて、直近期の売上高の前年比推移(月次)も確認します。100%以上の数値であれば「前年を上回っている」と判断できます。2020年11月期は100%を大きく超える月が続いており、全体累計としては102.1%と、新型コロナウイルス流行以前の売上を上回っていることがわかりました

 これは、先ほども説明があった通り、小売業界全体として「巣ごもり需要」があったこと、100均ショップでは「マスクや消毒用アルコール・ウエットティッシュなどの衛生用品」特需があったことが大きな要因です。したがって、直近期は「好調」と表現して差し支えない状態でした。

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