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「地元出身の力士を生みたい」相撲芸人が地元・福島いわき市で抱く密かな野望

暮らし

地元にはいずれ戻るつもりだった

あかつさん

――2020年から地元の福島に戻られたのはコロナ禍の影響ですか?

あかつ:コロナの影響で営業の仕事がなくなったのもあるんですけど、近い将来に家族で地元のいわき市に戻りたいなっていうのはずっとあったんですよね。僕が50歳ぐらいになって「いざ家族で(地元に)行こう」って言っても、子どもが大きくなってたら周りに昔からの友だちがいなくなるじゃないですか。だから、どうせ戻るなら早いほうがいいだろうと。

 そんなことを思ってたらコロナ禍になって、うちのカミさんから「もうこのタイミングで行ったほうがいいんじゃないか」って話が出たんです。それで予定より1年早く決断した感じなんですよね。僕の実家から都内まで2時間半あれば行ける。だから、急遽仕事が入ったとしてもすぐに動けるし、通えない距離でもないからいいんじゃないかなって。

いわき市に「あかつ杯」をつくりたい

――2020年5月に個人事務所「赤津部屋」を設立しています。これも地元での活動を考えてのことですか?

あかつ:そうです。「事務所どこだっけ?」って質問に対して「赤津部屋です」っていう返しができるのは1ついいところだなと思いますね。膝の手術をした影響で継続的にはできていないんですけど、YouTubeで「あかつの一日一善」って動画を配信していまして。

 町で困ってる人のお手伝いをしてご飯のお供を紹介してもらったり、ゴミ拾いをして地域をキレイにしようっていうようなことをやってます。YouTube動画の企画を活かしながら、地域貢献ができたらいいなと思ってますね。

 それと福島県全体なら何人も関取りがいるんですけど、いわき市ってなると相撲の文化がないので土俵が本当にないんですよ。だから、地元出身のお相撲さんを生むためにも、まずは僕が土俵をつくって小っちゃいお子さんとか小学生が参加できる相撲大会「あかつ杯」をつくりたい。その上位を選抜とした「チームあかつ」で、日本や各国の相撲少年たちを集める「白鵬杯」に出場して優勝するのが夢です。

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