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SKE48やワンピースも参入。仮想通貨バブルを牽引する「NFT」の正体とは

コラム

 ビットコインが最高値を更新した後、3倍に急騰。マーケットにはまるで2017年末を彷彿とさせるような熱狂が訪れている。このバブルを読み解くとき、キーワードは2つ。革新的な技術と注目されるNFTとDeFiとは?

仮想通貨

※画像はイメージです

仮想通貨バブルの正体に迫る!

「これが75億円!?」――2021年3月に世界中で知られているオークションハウス「クリスティーズ」が行ったデジタルアートのオークション。そこで飛び出した落札額に、多くの人は目を疑った。

 なんでもないコラージュ作品の最大の特徴はNFT(ノン・ファンジブル・トークン)に紐づいたアートであること。「非代替性トークン」と訳されるこのNFTは今、暗号資産マーケットを牽引するビッグワードのひとつだ。

「NFTとはブロックチェーンを利用してアートや音楽、写真、動画などを載せたトークンのこと。ビットコインであれば1枚、1枚に個性はなく、どのビットコインも同じであるのに対して、NFTは基本的に『1点モノ』であり、より希少性が感じられます

 そう解説するのは日本きってのブロックチェーン専門家であるカナゴールド氏。NFTがなぜ今、注目されるのか。そこに収益チャンスがあるからだ。

少額で参加できるNFTの転売は有望な分野

マネ得

 個人投資家のポイン氏もNFTに魅せられた一人。

「NFTで稼ぐ手っ取り早い方法が転売。『マイクリプトヒーローズ』や『クリプトスペルズ』といったブロックチェーンゲームではNFTのカードを集めることができ、レアなカードだと10万円を超える値段がつきます。僕自身、ゲーム内で手に入れたカードを売却して、数万円の利益になりました」

 トレカやアート、ゲームアイテムなどNFTの形態はさまざまだが、いずれも転売可能。運営者が設置する公式市場のほか、「OpenSea」のようなNFTが売買できる2次市場もある。

「NFTを利用したトレカも盛り上がっています。日本でアイドルグループSKE48が販売。世界的に人気なのはNBAの『トップショット』。公式サイトで定期的に販売され、販売時間になると購入希望者が殺到。1000万円で落札されたカードもある」(ポイン氏)

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