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累計22.5億袋「カラムーチョ」は辛くなくなった?湖池屋に“噂の真相”を聞く

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 今や、毎日のように新商品が発売され、マニアが急増している「激辛グルメ」。激辛ブームと言われて久しいが、その火付け役になったのが湖池屋のロングセラー商品「カラムーチョ」だ。1984年の発売以来、激辛スナック市場の牽引はもとより“激辛”という食ジャンルの確立にも大きく影響を与えた商品である。

湖池屋

株式会社湖池屋 マーケティング本部の加藤俊輔氏

 今回は株式会社湖池屋 マーケティング本部の加藤俊輔氏にカラムーチョが長年愛されてきたわけや、今後の展望について話を聞いた。

メキシコ料理に着想を得たが、非難を浴びた

 湖池屋はそもそもなぜ、“辛さ”に着目したスナック菓子を作ろうと思ったのか。実は味やトレンドを探りに海外へ視察に行っていた当時の商品開発担当者が「メキシコ料理」から着想を得たという。

「1980年代のアメリカではメキシコ料理が流行っていました。チリ味独特の辛さは現地の人を虜にしていて、『辛い料理をポテトチップスにしたら絶対売れる』と考え、日本に持ち帰ったんですね。お菓子として流行らせるには、“辛味”だけではなく“旨味”も追求しなければならないので、両方のバランスを出すのに相当苦労したと聞いています」

 試行錯誤を繰り返し、1984年にカラムーチョを世に出すことに成功したわけだが、この頃の日本には辛いスナック菓子を食べるという習慣がなく、全く前例がない商品だった。そのため、社内外から「誰がこんな辛いスナック菓子を食べるの?」という非難の声が上がり、辛酸を舐めた時期もあったそうだ

コンビニで火がつき、CMで一気に拡散

湖池屋

「ヒーおばあちゃん」と発売当時のカラムーチョのパッケージ

「カラムーチョのような辛いスナック菓子は、いわば世の中の常識を逸脱した商品だったので、発売当初はまさに“辛口コメント”が寄せられることが多かった(笑)。流通・小売店さんから全く相手にされず、なかなかお店に並びませんでした」

 転機だったのは、とあるコンビニチェーンがカラムーチョを取り扱ってくれたことだった。当時のコンビニは、最新のトレンド商品が置いてある“情報発信基地”としての役割を担っており、「初めは面白半分でカラムーチョを手に取っていたお客様が、次第に癖になるような味の良さを感じてもらえるようになった」と加藤氏は説明する。

「実は、発売当時のカラムーチョのパッケージはユーモア溢れるものでした。『こんなに辛くてインカ帝国』『ここはチリ、チリチリ燃えるホットチリだ!』などといったダジャレを入れたり、なぜかパッケージに地図が描かれていたり(笑)。ラテン的で陽気な雰囲気を取り入れていたデザインはインパクト抜群で、若者が集まるコンビニでは目立つ存在でした。

 まずは興味本位でカラムーチョを手に取る若者から『罰ゲームに使えるような辛さを味わえる』と徐々に評判が立つようになり、口コミで広まっていきました」

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