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GU、ナイキも…アパレル業界、働く人の満足度ランキング

ビジネス

「法令順守意識」が高いアパレル・繊維企業は?

 まずは「法令順守意識」について、スコアが高い順に企業を並び替え、上位企業を確認してみましょう。

【法令順守意識ランキング】
1位:株式会社アシックス
2位:三菱商事ファッション株式会社
3位:野村貿易株式会社
4位:三井物産アイ・ファッション株式会社
5位:アシックスジャパン株式会社
6位:株式会社ジーユー
7位:東レ株式会社
8位:ティファニー・アンド・カンパニー・ジャパン・インク
9位:株式会社ダイドーフォワード
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156位:株式会社モンクレールジャパン(3.5)

平均評価が低めな企業の口コミは?

アパレル

 総合ランキング上位の企業でランクインしたのはジーユーのみです。また、総合ランキング上位の企業の中でスコアが最も低かったのはモンクレールジャパンで、スコアは3.5でした。イメージがつかみやすいよう、「法令順守意識」観点で評価が高い企業のコメントと、総合ランキング上位の中で「法令順守意識」観点が低めの企業のコメントをご紹介します。

【平均評価が高い:アシックス社員の口コミ】
年々、残業を良しとしない雰囲気になってきました。現役社員に聞いても、その傾向はますます顕著になってきているようです。すべての部署に当てはまるわけではないかもしれませんが、ワークライフバランスは取りやすい会社だと思います(マーケティング、在籍20年以上、女性)

【平均評価が低め:モンクレールジャパン社員の口コミ】
夏休み、冬休みはなく公休プラス有休のみなので他のラグジュアリーブランドより休みが圧倒的に少ない。実働時間は7.5。有休もすべてとりきれるわけではないのでそこが中々難しい。店舗の店長によって休みのとりかたも違うので社内でもかなり差はある(セールス、シニア、在籍5~10年、女性)

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 ファッション・アパレル・繊維業界においては、働き方改革が進んでいる企業と、そうでない企業がはっきり分かれていることがうかがえるクチコミでした。改革が進んでいる企業は他の業界の先進企業のような状況になっている一方で、従来のイメージ通り「残業が多い」という状況を維持してしまっている企業も存在しています。

 ランキングの顔ぶれを見る限り、メーカーや商社系のほうが労働条件は改善されており、販売機能が中心の会社は改善が進んでいないように思われます。ファッション・アパレル・繊維業界を目指していて労働条件が気になる場合は、この点に着目して企業を選ぶとよいでしょう。

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