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東京ホテイソンが語る、霜降り明星と第七世代「オレらが入っても無理ですよ、勝てない」

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このまま売れなかったら実家に帰って…

東京ホテイソン

――まずは体型から変えようと思ったんですね(笑)。

ショーゴ:そうです(笑)。体を鍛えて、プライドとか全部捨てました。まだ恥ずかしいなって思ったり、前に出られなかったりって時もあるんですけど、昔に比べればよくなったほうだと思います。今も曲げないところはありますけど、余計なこだわりはなくなりましたね。たけるはボルダリングとか醤油づくりとかやってるんですけど、全部2018年のM-1の影響です。むしろたけるは、あの時を境に燃え始めましたから。

たける:なんとなく、「もう一歩で売れる」みたいな感覚があったんですよ。自分の部屋で今後の人生を考えたりもして、「あぁこのまま売れなかったら、オレ実家帰って車屋継ぐのかな」とかって思ったりする一方で、「でも売れたら東京にずっといれるし、キレイな彼女できるのかな」とかって気持ちも湧いたりして。

 最終的に「この半年とか1年頑張れば、この先、50年安泰だ」って考えるようになって、今を真摯に向き合えば成功するだろうって前向きな感じになれたんですよね。

“昔の尖り方”をしていた時期が

――YouTubeチャンネル『東京ホテイソン オフィシャルチャンネル』を開設されたのは、そういう流れもあるんですか?

たける:そうですね。芸人ってちょっとYouTubeを敬遠するところがあるじゃないですか。でも、「もうそういうこだわりはいらないんじゃないか」ってところからスタートしました。

ショーゴ:たけるも尖ってた時期があるんですよ、オレが「同期としゃべるな」とかって言ってた影響で。

たける:ショーゴから「尖れ」「人のネタで笑うな」ってめっちゃ言われてたんですよ。だから一時期は、僕もほぼショーゴみたいになっていて(笑)。誰ともしゃべらないし、尖ってるし。でも、それをショーゴが見かねて「やっぱり、たけるは違うな」って言い始めたんですよ。

ショーゴ:「大学生ノリ」みたいなのは違うけど、多少はポップにならないとなって。よく考えたらオレ、テレビ見る時間よりYouTube見る時間のほうが圧倒的に長かったんですよ。なのに、YouTubeやらないのもおかしいし。ある時、自分で「なにやってんだろう」って思い始めたんですよね。第七世代の芸人の中で、一人だけ“昔の尖り方”をしてたんですよ。周りに誰もそんな人いないのに。

たける:ただ、開設はしたものの、最初はネタだけ上げてたんですよ。

ショーゴ:ここはちょっと尖ってるかもしれないですけど、「メントスコーラやります」って言って本当に定番の動画上げるのって芸人としてどうかと思うところもあって。そこをこだわりなくやれるヤツが売れてるんだとは思うんですけどね。

 どうせやるなら自分たちらしいものつくろうってことで、「メントスコーラをやる体でどんどん仮装していく」っていう動画を上げたんです。そしたら芸人から「めっちゃ面白いな」って反応があった。結局、オレたちっていろいろポップにやっても売れなかったし、こういうことなんだなって思いましたね。

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