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学費70万が水の泡に…「プログラミングスクール」の現実をキャリアのプロが明かす

学び

 突然ですが、プログラミングスクールをご存知ですか? 最近だとSNSや動画サイトの宣伝広告などで見かけることが多いのですが、実際に通った人にお話を聞いてみるとこんな声をよく聞きます。

有料のプログラミングスクールを卒業したのにエンジニアになれない……

プログラミング

※イメージです(以下同じ)

 僕は元お笑い芸人で、現在は20代に特化した転職エージェント「UZUZ」でキャリアアドバイザーをしています。プログラミングスクールを利用してスキルの習得や就職/転職に成功している人がいる一方、デメリットを知らずに入会し「事前にしっかり調べれば良かった」と後悔している冒頭のような人にお会いすることもあります。

 そこで今回は有料のプログラミングスクールのデメリットについて体験談をもとにお伝えしていきます。

プログラミングスクールとは

 プログラミングスクールとは、IT業界に必要なスキルやプログラミング言語に関する講座を受講できるスクールのことで、主にプログラマーへの就職や転職を希望する人が通っています。某プログラミングスクール代表が自ら積極的にSNSや動画配信サイトを使って発信しているので知ってる人も多いかと思います。

 運営会社によって受講するプログラミング言語が変わります。たとえばWebサイトを作りたいならPHP、業務系のシステムを開発したいならJava、あるいはPythonを扱うスクールも増えてきてると聞きます。プログラミングスクールを選ぶときは、まずどのような目的でプログラミングを学ぶのかを考え、適切なプログラミング言語を学習することをおすすめします。

 学習の期間については1~6か月間となっており、運営会社によって異なります。また、受講料金についても10万〜70万円と幅が広いので興味がある人は調べてみてください

デメリット1:受講費用が高いカラクリ

プログラミング

 プログラミングスクールに通うのは、専門講師の指導のもとで、効率的にプログラミングの学習できるというメリットがある一方、デメリットもあります。というか、むしろこちらのほうが厄介です。

 SNSやネット上では「費用が高い」という書き込みが多くあります。高額なプランの場合、分割払いもできます。ただ、私が過去に転職サポートした人は、限度一杯まで分割をしていていたため、スクール卒業後、2年間も費用を払い続けていました。加えて、大学の奨学金も一緒に払っていたので、金銭面でかなり苦労したそうです。

 一般的に「立派なカリキュラムを受講することができるのだから、高くても割に合っている」と思う人もいますが、一概にそうだとは言えません。

 プログラミングスクールはコロナ禍の世論を上手く使って一気に集客をしようと動いています。

 その1つが、SNSでの広告です。YouTubeなどで動画を視聴すると、プログラミングスクールの広告が頻繁に流れてきます(転職業界にいる私の視聴履歴や行動ログがそうさせるのかもしれませんが)。他のSNSにも多くの広告が流れていることを考えると、集客のためガンガンにプロモーションをしていることがわかります。

 そういった宣伝の広告費があるから授業料が高いのだと思います。プログラミングの勉強であれば、もっと費用が安くて、コスパの高い教材はたくさんあります

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