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在宅勤務で不調を感じたなら…“脳にやさしい”7つの新生活習慣

学び

オンライン会議で脱水症状に?

[脳疲労]を防げ!

【菅原洋平】作業療法士・ユークロニア代表。著書に『脳をスイッチ! 時間を思い通りにコントロールする技術』(CCCメディアハウス)など

 また、作業療法士の菅原洋平氏はこう語る。

「PCやスマホからの過剰な視覚情報が原因で、脳がオーバーフローを起こさないようメリハリをつけることが重要。また、オンライン会議は早口で呼吸が浅くなりがち。つい水分を取るのを忘れて脱水症状になるケースも。

 それから、脚の血流が悪いと自律神経に負荷がかかるので、動かして血流をよくすると脳は疲れにくい。昼食後の仕事中に眠気が襲ってきたり、作業に飽きてきたりするのは脳の疲労サインなので、30分に一度は休憩を意識しましょう

 脳疲労を軽減させるためには、インプットされた情報を整理整頓する“デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)”の回路を最大限に活用する必要がある。

デジタル機器の情報を一切遮断すること

[脳疲労]を防げ!

【奥村歩】脳神経外科医・おくむらメモリークリニック理事長。これまで10万人以上の脳を診断してきた。著書に『脳を休める技術』(カンゼン)など

 そのためには、「スマホなしで散歩」「検索に頼らない」など、デジタル機器からの情報を一切遮断することが重要だとか。

「ワーキングメモリを休めないとDMNは働かないので、視覚だけでなく五感をフル活動させることが大切です。例えば、飲食店選びも街を歩きながら行き当たりばったりで入ってみるとよい。ぼんやりとしている時間にもDMNは活性化するので、高いビルから下の景色を眺めるだけでも有効です」(奥村氏)

 外出する時間がないという人は食生活に脳疲労を抑える「鶏ムネ肉」や、疲労の軽減に繋がるアイテムを取り入れるのもありだ。

「重いひざ掛けをかけて足の裏が地面についている状態で仕事をすると、過度な緊張が取れて集中力も上がり、体の情報が正しく脳に伝わりやすくなります」(菅原氏)

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