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肌の老化は日々進む!外見力をアップさせる「男の美容」第一歩

暮らし

皮脂タイプに合わせた「肌ケア」を

 皮脂はどのくらい出るのか、水分を保ちやすい肌なのかなどを見極める必要があります。

 皮脂が多いタイプは脂性肌、水分を保ちにくいタイプが乾燥肌、その中間が理想的な状態で普通肌です。鼻やおでこ、アゴなどTゾーンは皮脂が出やすいけれども、頬は乾燥しがち、という混合肌タイプの人もいます。

 どの肌質なのかの見極めはやや難しいのですが、手でそっと頬と鼻の肌を触ってみた時に、どちらも皮脂が手に多くつくようであれば脂性肌、しっとりとした感触だけれど皮脂が手につくほどではないのが「普通肌」、カサカサするようであれば「乾燥肌」、頬はカサカサするけど鼻は皮脂が手につく場合は「混合肌」と考えるのがおおよその目安です。

 脂性肌の人は、油分の多い化粧品は選ばないのが無難で、乾燥肌の人は油分も水分もしっかり補えるようなアイテムを選ぶ必要があります。普通肌の人はその中間です。混合肌の人は、部位によって化粧品を使い分けるような工夫をすると良いでしょう。

日焼け止めを塗る習慣をつけよう

日焼け止め

 また、ニキビなど肌トラブルがある場合は、まずは保険診療の皮膚科をしっかり受診することが大切です。ニキビは治癒までに時間がかかってしまうと、肌に凹凸(いわゆるクレーター)を残すことがあります。この凹凸は改善が困難なので、そうなってしまう前の早めの治療を心がけましょう。

 ここまではスキンケアの初歩ですが、一歩進んでライバルと差をつけるのにオススメなのは、日焼け止めを毎日塗る習慣をつけることです。紫外線には肌を老化させる作用があり、これは光老化と呼ばれています。

 シミ、しわ、たるみなど肌の老化の多くはこの光老化によるもので、紫外線対策をしっかりして防ぐことが可能です。

 真夏にレジャーに出かける時だけでなく、毎日の通勤などでも少しずつ紫外線を浴びており、肌の老化は進んでしまいます。日焼け止めを毎日塗ることで、肌老化を遅らせることができ、長期間では大きな差がつくのです。

 お肌は、劣化してしまう前の毎日のケアが大切。美容皮膚科に通う前に自分自身でできることはたくさんあります。正しい情報を手に入れて、外見力アップにつなげていきましょう。

<TEXT/神林由香>

Men’s Clara Clinic院長。日本皮膚科学会正会員。日本抗加齢学会正会員。メンズヘルス医学会会員。美容外科専門医(JSAS)。東京大学理科2類中退後、2011年香川大学医学部卒。東京女子医科大学病院初期研修、東京女子医科大学病皮膚科入局、2016年大手美容外科都内分院スキンクリニック院長などを経て現職。クリニック公式サイト「Men’s Clara Clinic

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