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リスカ傷跡が手首に今も…20代「墨出し職人」の壮絶人生

学び

リストカットの傷跡が今も残る

建築系

山口さんの傷跡

 それでも、どうしても死にたかったという山口さんは、以前出版されて物議をかもした『完全自殺マニュアル』や、2ちゃんねるの自殺スレを閲覧して「自殺知識」をたくわえていった。

「次に試したのは、王道のリストカットです。ただ、カッターで薄く切っても意味がないと知ったので、できる限り血行を良くして血が流れるのを促進。その後、手首の大動脈にナイフを突き刺しました。大量の血は流れたのですが、死ぬまでには至りませんでしたね。その後、首筋の血管も切ってみたのですが、やはり死ぬまでには至らず。途中で異常にのどが渇き、激痛の中で近場の自動販売機を目指したのですが、流血して地面についた血跡を見られ、通報されてしまいました」

 後にはドライアイスによる窒息死も試したものの、とうとう死ぬことは叶わなかった山口さん。果たしてなにが彼の焦燥感をそこまで駆り立てるのか。本インタビューの後編でも山口さんの半生について引き続き話を聞いていきたい。

インタビュー後編「モラハラ父親の会社に就職した20代職人の「学歴コンプレックス」」に続く

<取材・文・撮影/齊藤颯人>

上智大学出身の新卒フリーライター・サイト運営者。専攻の歴史系記事を中心に、スポーツ・旅・若手フリーランス論などの分野で執筆中。Twitter:@tojin_0115

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