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生真面目に働いている人ほど「副業で苦戦しがちな」根本的な理由

コラム

 予断を許さない国内の新型コロナウイルスの流行状況。第2波は“あって当たり前”と考えるべきだろう。では、こうした状況下で「働き方」の視点で考える個人の防衛策としてできることは何か? 新型コロナで雇用を脅かされる人が増える今、かつてないほど副業熱が高まっているという。

副業

※写真はイメージです(以下同じ)

ウィズコロナ時代への「強い収入源」

「ステイホーム期間中はウーバーイーツ副業が話題になりましたが、時間を切り売りするバイトでは、本当の意味での『稼ぐ力』が養われません。会社員マインドに染まった人に足りないのは、『自分だけで商品開発と顧客獲得をする』という発想です。それを鍛えれば、どんな状況下でも自分だけのスモールビジネスを展開できる」

 そう話すのは、起業コンサルタント・今井孝氏だ。本業では型にはまった働き方をしていても、副業でこうした能力を鍛えれば「“見込み客”を獲得して次の一手を打てるようになる」という。

「副業では時間ではなく価値の対価としてお金を得ます。働いた分だけ給料が発生するサラリーマンとは根本的に価値観が違うため、生真面目に働き続ける人ほど苦戦しがちになります。『え、こんなことでお金をもらっていいの?』と考えてしまうんですね。なので『テレワークの合間に効率よく副業もこなそう』という、ちょっと“ずるい思考”を持った人のほうが副業をうまく回せるようになります」

ニーズが高まっていれば十分

副業

 スキルシェアサービスを使うにしても、会社員的な発想だと「完璧にプロとして教えられるようなスキルじゃないと顧客に提供できない」と思いがちだ。しかし、前回の記事「Zoomを教えるだけで6万円の副収入」でも紹介した「Zoomの使い方」を教える講座のように、ニーズが高まっているジャンルをピンポイントに攻めれば、一般的な知識しかなくても十分に副業になるのだ。

 単発バイトで稼ぐのもいいが、それではコロナ第2波やそれに続く経済の冷え込みへの備えにはならない。「強い収入源」を増やして、危機にも動じないあなたの財政基盤を築いてほしい。

【今井 孝】
起業コンサルタント・キャリッジウェイ・コンサルティング代表取締役。誰にでもわかりやすく、行動しやすいノウハウと伝え方で多くの起業家から支持を集めている

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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