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日本政府のコロナ経済対策は『風雲!あそう城』。こんなクソゲーは今すぐ止めよう<ダースレイダー>

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『風雲!あそう城2』が始まっている

ダースレイダー:さらに広島県の知事がですね、県の職員は給付金を広島県に献上しろと(その後、自ら撤回)。カツアゲみたいなものですね。県の対策費に充てるからと。なんでコロナ対策の財源を県の職員の財布から出そうとしているんだと。これも『風雲! あそう城』たる所以。

 もともと最初は「収入減少世帯に30万円用意したよ」と言っていた。30万円という看板が出て、どうやってそこにたどり着くのか考えたら、とてもじゃないけどたどり着けない。「あそこまでたどり着く人、何人いるの?」みたいな高すぎるハードルが用意されていた。30万円用意してるんだから、取りに来なかったお前が悪いんだと。

 これがあまりにも取りに行けなさ過ぎて批判が起こったから、しょうがないということで一律10万円になったんですよ。各個人、国民一人一人に届けに来るって話になったら、俺は受け取らないという話が出てきて受け取ることが変なプレッシャーになっている。

『風雲! あそう城2』が始まっているわけですよ。そもそも、この時点で気づくべきなんですけど、僕らはどうしてこんなゲームやらされているんだと。なんで『風雲! あそう城』チャレンジになっているんだと。

「批判しない」はクソゲーをやらされてる状態

ダースレイダー

 日本の経済を支えているのは大部分が中小企業ですから、中小企業やそこで働く労働者のために雇用調整助成金というのを作って、休業しなきゃいけなくなった労働者を救うために助成金出しますよと。

 これがまた『風雲! あそう城』。厳しすぎて、どこの会社も全然審査を受けれなくて、申請できなくて、結局諦めちゃう。なんでみんな、そんなゲームにチャレンジしているんですか。

 サンドウィッチマンの伊達さんのいう「全員が同じ方向を向かないといけない」「批判なんかしている場合じゃない」という状況こそ、僕らがやりたくもない『風雲! あそう城』ゲームをやらされている状況ですよね。

 勝手にスタートボタン押されていてるし。このゲームから抜け出すには「僕、このゲームやらないんで」って話をしなきゃダメですよね。これを言わなかったら、ずっとゲームに囚われたままなんです。

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 次回、<コロナ禍で「批判せず団結しよう」と呼びかける前に考えてほしいこと>に続く。

<構成/鴨居理子 撮影/山口康仁>

1977年パリで⽣まれ、幼少期をロンドンで過ごす。東京⼤学に⼊学するも、ラップ活動に傾倒し中退。2010年6⽉に脳梗塞で倒れ合併症で左⽬を失明するも、現在は司会や執筆と様々な活動を続けている。

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