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ヤンキー新人の指導役に抜擢された若手整備士。注意したら殴りかかってきて…

学び

 会社の新人研修といえば、研修施設に泊まり込んで集中的に行うイメージもありますが、それは規模の大きな会社の場合。小さな会社では研修を行う余裕がないところも多く、現場で働きながら先輩社員が教えるというケースも少なくありません。

整備工場

※画像はイメージです(以下同じ)

 自動車整備工場で働く増沢正彦さん(仮名・26歳)の職場でも新人の指導役は先輩整備士。しかし、彼が担当した2年前に入った見習い整備士には、「二度と指導役をやりたくないと思うほど手を焼かされた」とうんざりした様子で話します。

素行不良なヤンキー後輩に手を焼く

「そいつはナオト(仮名)っていうんですけど、高校を中退してフラフラしていたのをウチの社長が彼の親に頼まれて預かったんです。ただ、社長が直接面倒を見るわけではなく、『同じ若い連中に任せたほうがいいだろう』って私と1コ上の同僚に指導役を命じて丸投げ。

 それでも彼がちゃんと言うことを聞いて仕事をしてくれたらよかったんですけど、年が近いのは完全に逆効果だったらしく、わざと『はーい』って間延びした返事をするし、こちらが仕事の手順を説明している最中に何度もあくびをするなど明らかに自分たちを舐めているような態度でした」

 ちなみにナオトは素行に問題を抱えており、高校を退学したのは同級生への暴力行為が原因だったとか。さらに深夜徘徊などで警察に補導されたことあったそうです。

根気強く後輩の面倒を見ることを決意

整備 工場

「事前にそういった話は聞いていました。でも、ウチのような整備工場は、昔ヤンチャしていた人ばかりで暴走族出身者や鑑別所に入っていた人もいます。自分も中高生のころは、恥ずかしながら真面目とは程遠い生活を送っていました。

 だから、普通の人は眉をひそめそうな経歴を聞いても偏見を抱くことはありませんでした。仮に反抗的な態度だったとしても最初のうちだけだと思い、根気強く彼に接していくつもりでした」

 ですが、働き始めて1か月2か月と過ぎてもナオトの態度は一向に改まる様子が見られませんでした。

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