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シャープ、新型コロナでマスクを生産「なぜ急に作れたのか」広報に聞いた

ビジネス

なぜ、シャープがマスクを生産できたのか?

 このマスク生産のニュースには世間から驚きの声も上がっています。広報担当者は、生産が可能になった要因を次のように説明します。

「三重県にチリやホコリが少ない環境を作り出すクリーンルームを保有していることが要因のひとつです。経済産業省からの要請があったのも、この点が考慮されたためです。また、当社に資本出資している鴻海(ホンハイ)精密工業では、すでに2月よりマスク生産を開始しており、技術サポートが得られたことも挙げられます」

 マスク生産は、三重工場の本来の生産ラインを圧迫することはないのでしょうか?

「三重工場では液晶パネルを生産していますが、マスク生産の場所は、未活用だったクリーンルームを利用したものであり、既存の液晶パネルの生産を圧迫するものではございません」

シャープ製マスクの仕様は?

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政府向けに出荷されたダンボールの中身(提供:シャープ)

 今回、シャープが生産するマスクの仕様について、公開している情報は下記の通り。

・3層タイプの不織布マスクで、色は白
・サイズは大人用(約95×175mm)のみで、将来的には他のサイズの商品化も検討
・本体はポリプロピレン、耳ひも部はポリウレタン、ポリエステル、ノーズフィッターはポリエチレン製
・一箱50枚入り(個別包装無し)

 マスクの性能については「一般的なマスクと同等の性能と考えております」とのこと。当面は1日に約15万枚を生産し、最終的には1日約50万枚への増産を目指しているといいます。

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