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新型コロナで「便器が来ない!」不動産業界が悲鳴を上げる事情

ビジネス

 新型肺炎が感染拡大を続けています。世間では自粛ムードが漂い、インバウンドのみならずあらゆる産業が打撃を受けており、不動産業界も例外ではありません。

ビジネスマン

※画像はイメージです(以下同じ)

 新型コロナウイルスの影響について、不動産団体「全国宅地建物取引ツイッタラー協会」(全宅ツイ)に話を聞きました。

便器不足で物件引き渡しができない

トイレ 便器

「『住宅設備、特にトイレの在庫がヤバい』という話は聞いてましたが、正直少し前まで実感がありませんでした。まさか自分の担当物件で便器不足が起こるとは」

 中国の工場が生産ストップし、トイレやユニットバス、IHキッチンなどの商品供給が間に合わない状態に。不動産の買取再販をしている東サンドバッグ@crunch_hudosan)さんは、頭を抱えます。

「直近の引き渡し予定物件だけでも、トイレ待ちが2物件発生してます。今後も流通が回復しないままだと、引き渡せない物件がドンドン増えてしまいます。当面は未契約物件のトイレを付け回す『トイレの自転車操業』で乗り切る予定です」

 設備不足の状況がいつまで続くかと気が気でない様子です。物件が引き渡せないと売り主業者だけでなく、仲介業者にも影響が出ると東サンドバックさんは心配します。

外国人買主が音信不通で大損害も

脅迫 電話

「売主である僕らもそうですが、仲介業者さんも大変ですよ。僕らは仲介業者さんに『設備が届かないの、ごめんね』で済みますが、仲介業者さんは買主さんに直接説明しなければならない。僕のようにサンドバッグになっている仲介営業さんが結構いるのでは」

 予定通り新居に住めない購入者が憤るのは仕方ない部分もありますが、「事情を汲んで欲しい」と理解を求めています。

「幸い弊社物件の買主さんは、理解を示してくれますが、周りに聞くと『誠意を見せろ』なんて詰められている業者さんもいます。金銭的に補償せざるを得ないとなれば、倒産する中小企業も出てきます。当面は油断ができない状況です」

 東サンドバックさんがもっとも気がかりなのは、外国籍の人が買い主になっている物件です。

「引き渡し予定はまだ先ですが、仲介業者から『お国に帰られてから連絡が取れない』と連絡がありました。

 渡航制限が掛かって解除の目処が立たないと、最悪、契約の解除もできず、代金の回収もできない状況です。これだと資金繰りが一気に悪化して、弊社は穏やかな死を待つだけです。今から胃が痛い限りです」

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