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「百貨店に行かない」若者の言い分。接客が怖い、美容情報はYouTuberで充分

暮らし

 2000年代、ファッション誌が作り出した“エビちゃんOL”に心踊らせていた世の女子大生やOL。InstagramやYouTubeがなかった当時、女性誌がその時代にあったファッションや、メイクなどの流行を作り出していました。

スマホ 買い物

※画像はイメージです(以下、同じ)

 実用系の雑誌などを手掛けている編集プロダクションで働く柴村愛理さん(仮名・26歳)は、仕事でコスメ系の書籍の編集をしていますが、「女性誌に載っているような生活とは程遠いんです」と話します。

お手本は雑誌ではなく、インスタ

「もともと、マスコミ希望だったので、大学生の時の就活では、大手出版社を片っ端から受けました。でもすべて落ちてしまって……今は知人の紹介で、編集プロダクションで働いています。

 でも、給与は安いし、自分が想像していた仕事とは違って、雑誌に載っているようなコスメやファッションとは縁がないです」

 この日の愛理さんは、ベース以外はほぼすっぴんに近いメイク。服装も、オーバーサイズのスウェットのプルオーバーに、コクーンシルエットと呼ばれる、丸みを帯びたパンツ。一見、原宿あたりにいそうな雰囲気で、時代遅れの印象は受けません。

「仕事柄、ちょっと上のアラサーやアラフォー向けの女性誌にも目を通すのですが、“デパートで買えるコスメ特集”って、母親世代っぽいですよね。私は、デパートにも行かないです」

トレンドはもっぱらインスタでチェック

インスタグラム

 では、ファッションやメイクの情報はどこから仕入れているのでしょうか。

「雑誌に載っている服や化粧品は軒並み高いので、いろいろな情報はインスタで仕入れています。今は、ハッシュタグ検索で気になるアイテムをどう合わせればいいのか調べると、お手本にできるコーデがたくさん出てくるんです」

 実際には、どのような店舗で服を買っているのでしょうか。

「ファッションも、マーク ジェイコブスや、ジル・スチュアートなど、百貨店で売っているブランドも知ってはいるのですが、着てみようとは思わないですね」

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