上司に電話で「お悔やみ」を伝えても大丈夫?正しいお葬式のマナー
通夜や葬儀で使ってはいけない言葉は?
参列する際の身だしなみは細心の注意が必要です。社会人になったら「喪服一式」をそろえておくといざというときに安心です。元来、通夜は喪服ではなく、地味な服装が推奨されていましたが、近年は喪服で参列する人がほとんどです。
喪服でなければ黒系統の服装で故人を偲ぶ気持ちを表しましょう。受付では一礼後に「このたびはご愁傷さまでございます。謹んでお悔やみ申し上げます」など、必ずお悔やみの挨拶をします。
また、通夜や葬儀では「追って」などの「忌み言葉」、「たびたび」などの「重ね言葉」、「死ぬ」などの「死を生々しく表現する言葉」は使わないのがマナーです。
知ってる? 仏式葬式のお焼香のマナー
仏式葬儀ではお焼香が行われます。一般的な流れは以下の通り。
1. 右手の親指、人差し指、中指で香をひとつまみする
2. お香を額の高さに掲げ(おしいただく、という)ると同時に、軽く頭を垂れて目を閉じて故人への追悼の気持ちを込める(お香をおしいただく、その回数や有無は、宗派によって異なります)
3.お香を香炉に落とすときは、高い位置で行うと焼香台に散らばるので、香炉に近づけて静かに落とす
葬儀が終わり、帰宅後の玄関前で胸元、背中、足の順に清めの塩を振りかけます。すぐに仕事に戻らなければいけない場合は、式場を出たら足下に撒いてそれを踏みます。
ただし、近年では、お清めの塩の儀式は無しの傾向にあります。お清めの塩は、もともとは、死を穢れとする考え方の神道からきたものですから、本来、仏式やキリスト教の考えにはありません。神式の場合は、お清めの塩の儀式を行います。
学生時代とは違って、社会人になると冠婚葬祭の機会は増加します。お悔やみ時のマナーと知識もしっかり習得し、突然の知らせでも慌てずに、失礼のない対応ができるスマートな社会人として活躍してまいりましょう。
<TEXT/西出ひろ子>