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ドンキ「1万円以下スーツ」の実力を専門家に聞く。評価は厳しめだが…

学び

激安スーツの印象を格上げするコツ

 ドンキのみならず、サラリーマンが着ている黒いスーツ全般に言えることですが、ネクタイの「色」「柄」次第で、スーツの印象はガラッと変わります。

 わざわざ高いネクタイを購入する必要はありません。ではどんなタイプのネクタイを選んだらよいのでしょうか?

 まず、柄は、ストライプよりソリッドと呼ばれる無地ネクタイで簡単に印象が良くなります。

 色は「ブルー」「パープル」など、濃く鮮やかな色が黒スーツには映えます。逆に淡い色のネクタイは、黒いスーツに負けてしまうので避けましょう。見た目の印象は、ネクタイに工夫を凝らすことで最低限、整えられます。

“激安スーツ”で不測の事態を

森井さん

ドンキのスーツを着用した著者近影

 それ以上に、私が気になったのは、素材が、ウールではなく「ポリエステル100%」である点です。

 一般的にポリエステルスーツは、素材に強度があるので“防しわ性”に定評がありますが、1度しわになってしまうと、なかなか取りづらいという側面も持っています。

 そのため、急にスーツが必要になったときには代用品としての役割を果たしますが、普段使いにはあまり向いていないというが私の結論です。

 大事な打ち合わせの直前に、転倒して破れてしまったり、コーヒーをこぼして大きなシミを作ってしまったりと、何らかのトラブルが発生した場合に、昼夜を問わず営業する「ドン・キホーテ」の“激安スーツ”をうまく使って、ピンチを凌ぐのが最適解なのではないでしょうか。

<TEXT/森井良行>

株式会社エレガントカジュアル代表取締役。’79年 千葉県出身。のべ4600人を超えるビジネスマンの買い物に同行する服のコンサルタント。公式サイト「エレカジ」、著書『真似するだけで印象が劇的によくなる 38歳からのビジネスコーデ図鑑』が発売中。YouTubeは「モテるファッションちゃんねる
Twitter:@elegant_casual

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