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霜降り明星・粗品が語る、コンビ結成前夜「1年間、熱いメールを送り続けた…」

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コンビ結成前に送っていた粗品のメール

霜降り明星

――高校卒業後、それぞれ別の大学に進学。粗品さんはアマチュア芸人として活動するなかで「オールザッツ漫才」で優勝。今の事務所に所属されています。1人で活動されているあいだも、熱心にせいやさんを誘っていたそうですが、別の方と組む可能性はなかったですか?

粗品:せいやは芸人やってなかったので、「ほかと組むかも」って心配がなかったんですよ。それから、僕は養成所に行ってないので、ほかのヤツと組むっていうのも……あ、ZAZYと1回だけネタやったことあるんですけど、ムチャクチャやったんで(苦笑)。当時から、せいやには仕事の愚痴を聞いてもらったり、「こんなんあるからやろうや」とか言ったりはしてましたね。僕もデビューしたばっかりで、よく分かっていなかったのもあって。

せいや:僕は、粗品が大阪のテレビ番組に出てるのを見て「うわ、笑い飯さんと絡んでるやん!」とか普通に思ってましたね。ただの大学生だったし、単純にすごいなって。僕も養成所に行ってないから、お笑いの世界についてはなんにも分からなかったんです。

 ただ、メールで「今からものまねのオーディション行ってきます。キミがいたらな~」とか「おもろいヤツ見つけたか?」とか探りを入れてきたりする感じが1年くらいあって。その流れで「久しぶりに飯行こうや」って誘いがきて会うことになったんです。そのときも「組もうや」って感じじゃなくて、とにかくいっぱい僕がしゃべったら「やっぱりおもろいな~」「もったいないで」「ならんの? 芸人」みたいな感じで、熱いこと言われたのは覚えてますね。

粗品:その日は、別に「組もう」って感じでもなかったんですよ。具体的な話をするのは、また後日になるんですけどね。

2020年は注目! 2人が太鼓判を押す若手芸人

霜降り明星

――明日、M-1グランプリが開催されます(取材は2019年12月21日)。この記事が上がる頃には結果が出ているので、2020年に注目してほしい大阪の芸人さんがいれば伺えますか?

粗品:東京のテレビに出てなくて、メチャクチャ面白い人って大阪にいっぱいいるんですよね。そのなかでも、僕は「なにわスワンキーズ」っていうトリオを推したいです。コントも漫才もする、面白い3人組。2020年、一緒にいっぱい仕事したいなと思ってます。

せいや:もう大阪では有名になりつつあるんですけど、「蛙亭」っていう男女コンビですね。2020年、「キングオブコント」決勝は堅いんじゃないかと思ってるくらい面白くて。プライベートでも仲がいいんですけど、後輩のなかでもセンス光りまくってますね。2人とも面白い珍しいコンビです。

――お二人が推すなら期待大ですね! 2019年は本当に幅広く活躍されましたが、今後継続していきたいこと、挑戦してみたいことはありますか?

粗品:継続はネタづくり。挑戦はライブですね。2019年は単独ライブやれてないんですよ、ちょうどM-1終わりの12月にやったので。だから、2020年はこの忙しさのなかでの単独ライブに挑戦したいです!

せいや:僕は挑戦しかないですね。2020年は、もっと愛されるように頑張ってお茶の間の人気者になりたい。個人的な挑戦で言えば、日本酒とかグルメを堪能したい。食リポとかじゃなく、プライベートでいろんなものを食べたり、お店を見つけたりしたいと思います!(笑)

<取材・文/鈴木旭 撮影/スギゾー>

【霜降り明星】
2013年1月、結成。2017年「第38回ABCお笑いグランプリ」優勝。2018年「第7回ytv漫才新人賞」優勝、「M-1グランプリ」にて史上最年少で王者に輝く。粗品は2019年に「R-1ぐらんぷり」でも優勝

フリーランスの編集/ライター。元バンドマン、放送作家くずれ。エンタメ全般が好き。特にお笑い芸人をリスペクトしている。個人サイト「不滅のライティング・ブルース」更新中

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