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年収1000万の33歳が「1000円ヘアカット」を愛用するワケ。早期退職を目指す若者たち

マネー

 2019年は2000万円問題や年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の損失が取り沙汰されるなど年金に注目が集まった年になりました。

ビジネスマン 読書

※イメージです

 このような年金問題を背景に、30~40代で少しずつ市民権を獲得しつつある言葉があります。それが「FIRE」と呼ばれる、「Financial Independence, Retire Early(経済的独立と早期退職)」という運動であり生活様式です。

 その名のとおり、FIREは標準的な退職年次(日本であれば65歳)よりも数十年はやく退職することを目標とします。今回取材した伊藤孝之さん(仮名・33歳)は、社会人として働き始めてから一貫して収入の約8割を貯蓄・投資にまわし、30代前半でセミリタイアできるほどの資産を形成しました。これほどの資産をどのように形成できたのか、なぜFIREを行うようになったのかを聞きました。

ポイントは徹底した節約生活

 伊藤さんは、大手ITサービス企業に勤務し、30代半ばにして年収は1000万円以上です。にもかかわらず、節約生活を送っているそうです。例を挙げると、

・ヘアカットは1000円
・携帯は格安SIM(4000~5000円)
・食費はふるさと納税で削減
・女性とのデートはお弁当での公園デート
・支払いはほぼすべてクレジットカードや〇〇ペイによるポイント獲得
・本を読む場合も基本的に図書館

 など凄まじく、会社の飲み会も「自分の出費を伴うものには参加しない」という徹底ぶりです。

 また、貯蓄したお金はほぼすべて株式、債権インデックス商品の購入に充てることで毎年の配当利息を高め資産形成を加速させてきました。つい先日、振り込まれたボーナスもすべて債権インデックスの購入に充てるとのことです。

節約生活を送って「FIRE」を目指す背景

お金 貯金

 年収が高いのにもかかわらず、なぜこのような徹底した節約生活を送っているのでしょうか。伊藤さんは「自由な時間がほしい。会社から解放されたいといつも思ってきました」と語ります。

 また、徹底した節約生活を送ることになった理由は「社会人になってから時間をおかずに、1日も早くリタイアしたいと考えるようになったからだ」と言います。

「私は社会不適合なところがあり、業務内容自体は嫌いではなかったのですが、時間や言動などあらゆる制約を受ける会社員の生活様式が向いてないのだと思います。にもかかわらず上下関係が厳しい会社に入社したのが間違いでしたね(笑)」

 早期リタイアを目標と決めた伊藤さんは、早期リタイアを達成した先人たちや早期リタイアを目標にしている人たちが何をしているのかを、海外の情報も含めネットや書籍で調べました。そのときに知ったのが「FIRE運動」(経済的独立と早期退職のための運動)であり、行動の指針となったそうです。

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