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“意識高い”自慢LINEを送り続けた20代男子に、女性が「ゾゾッ」

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自慢にうんざり。すごいのはあなたじゃない!

 お礼のLINEの後、浅田さんはWさんからのLINEに明らかな変化があったと感じていました。頻度が増え、その内容は自慢するようなものばかりだったのです。

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「今週はどの企業の社長と食事をしたとか、芸能人の誰々と知り合ったとか……そんな内容ばかりが来るようになりました。たしかにいろいろな繋がりがあるのはすごいとは思うんですが、あまりにもその回数が多いとうんざりしてしまって」

 はじめのうちは「すごい」「さすがです」など、気を使って返信していた浅田さんですが、日を追うごとに増える自慢のLINEに、徐々に返信が面倒になってきました。

「返信をしなくても自慢のLINEは追加で送られてくるんですよ。だから返信しなくてもいいかなって思い始めて、徐々に回数を減らして、フェードアウトしていきました」

自慢することが何よりも大切?

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 フェードアウトしてから、WさんからのLINEは来なくなりました。しかし、SNSでは今でも彼の投稿を目にすることがあるといいます。

「いまだにSNSでは『自分を高めるための方法』みたいな意識の高い投稿や、『○○さんと食事をした』など芸能人や社長との関係を示すような投稿ばかりですね。コメント欄もWさんをすごいという人たちばかりで、私は見ているとちょっぴり疲れてしまいます」

 結局、知り合ってから自慢しかされてないため、彼の本質や性格などが一切わからなかったという浅田さん。自慢することで自分の価値を高めようとする彼の姿を見ても、親しくなりたいとは思わなかったそう。

「Wさんがどんな人なのか、興味を持てなかったんです。すごいのは自分ではないのに、それに気づいていないという印象しか残りませんでした。でも、彼にとっては『すごい』とか『尊敬する』と言われることが何よりも大切なのかなという印象を持ちました」

 そう最後に語った浅田さん。その表情はどこか切なそうでもありました。

<TEXT/つる>

食べること、お酒、音楽、辛いものが大好き。30代になっても派手髪から抜け出せません。外に出るのはお酒が待っている時だけという姿勢を崩さず、今日も適当に生きています

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