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アップルを陰で支えた「デザイン経営」とは?日本初の専門講座も開講

ビジネス

イノベーションの文脈にとらわれない

 たしかに、今の日本にはデザイン経営を担える人材が不足しているのも事実だ。しかし、すぐにそれを実践できるものでもないし、企業によって置かれている状況も様々だ。

「デザイン経営という言葉は、ブランディングやイノベーションなど、会社全体の広い領域を指しているため、言葉だけでは伝わりづらいところがあります。また、日本のデザイン経営はともすると、スタートアップ企業や新規事業などイノベーションの文脈で語られる傾向があるのですが、デザインの本来持つ意味を正しく理解することが大事であり、それを企業のブランディングに活かす視点も持つべきだと思います」

 最後に、今後の日本企業がデザイン経営を推進していくためには、どのようなことを意識すればいいのか。世の中のビジネスマンにもできそうなことを、永井氏に伺った。

顧客視点に立って物事を考える

永井一史

「プロダクトやサービスが、顧客に真に必要とされているか。また、顧客体験の質を高めるためにどのような課題を立て、解決の糸口を見つけていくかを、顧客視点に立って、考えることがまずはよいでしょう」

 同時に、非デザイナーこそデザイン思考に積極的に関わる必要性もあると説く。

「非デザイナーであっても右脳的発想や感性的なものを言語化する力や、デザインの知をもとにコミュニケーションできる力、世の中を俯瞰的に捉えて、問いを立てる力が必要です。方法論にたよらず、自らの感性を可視化し、未来を描くビジョニング力(未来を創造する力)を身につけることが、日本の産業発展に繋がり、グローバルで競争できるかどうかの鍵になると思っています」

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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