打ち合わせに「スマホでメモ書き」はアリか?20代と40代で対照的な声が
40代はやはりスマホへの馴染みのなさが原因か
それでは、次に40代の意見を見てみましょう。まず「いいえ派」からは「失礼だと思うから」(44歳・女性)といったビジネスマナーを意識した理由や、そもそも職場でのスマホ利用の禁止といった意見もありました。ただ、これは少数派。
大きく分けてそれ以外の2つの意見に分かれます。1つは「手書きのほうが早いから」(41歳・女性)、「紙とペンのほうがなじみがあるから」(45歳・女性)、「紙が確実」(46歳・女性)といった紙への信頼感を訴える意見もありました。
2つ目は「スマホをもっていない」(44歳・男性)、「その習慣がないから」(44歳・女性)、「スマホでメモの取り方が分からない」(46歳・女性)などスマホへの馴染みのなさを感じさせる意見。今でもスマホを持っていないという人が思いのほか多くて驚きました。
反対に40代「はい派」は、「手で書くより簡単。いつでもどこでも見れる」(43歳・女性)、「複写や転載が可能で便利」(44歳・千葉県・男性)など「利便性」を理由にしており、こちらも20代の意見とほとんど変わりませんでした。
議論をするのではなく歩み寄ることが大切
回答全体を比較してみると、20代はスマホが「使える」ことを前提にしている人が多く、40代はスマホを「使えない」ことを前提にしている人が多かった印象です。特にギャップを感じさせるのはこの意見。「メモは、自分のノートに記入する。スマホはそもそも失礼だし、充電がなくなったり、スマホ自体を紛失したときにメモを取った意味がなくなるから」(44歳・女性)。
20代にとって、メモ帳・手帳より先にスマホを紛失するということは考えづらいのではないでしょうか。デジタルネイティブにな世代とって、スマホは当たり前にあるものですが、40代にとっては突然現れたツール。使っていない人からしたら、なぜ通行人がみな歩きながらいじっているのか疑問で仕方がないでしょう。
おそらく打ち合わせ中にスマホでメモを取ることは、近い未来、いずれ一般的になるでしょう。現在はそのギャップが1番大きい過渡期なのかもしれません。20代で、スマホでのメモがアリだと思っている人も「急ぎで紙など持っていなかった場合は、一言断りを入れてスマホにメモをする可能性もあります」(28歳・女性)、「事前にスマホメモの了承を得る場合であれば、その限りではないと考えている」(48歳・男性)といった意見のように、互いに歩み寄ることが大切なのではないでしょうか。
<TEXT/日和下駄>
【調査概要】
調査内容:「打ち合わせ中にスマホでメモを取っても良いのか」(インターネット調査)
調査期間:2019年12月10日
調査人数:全国の20~29歳の有職者男女100人&全国の40~49歳の有職者男女100人