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JR東日本、就活で人気のワケ。社員いわく「頑張れば40歳で課長に」

ビジネス

 東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)が、2019年の「東洋経済オンライン」の「学生に勧めたい大手企業」ランキングにおいて2年連続の2位となっている。

山手線

※画像はイメージです(以下、同じ)

ランキングから読み解く就活のニーズ

「学生に勧めたい大手企業」ランキングは各大学のキャリアセンターにアンケート調査を実施したもので、449校から回答が得られている。アンケートは学生に勧めたい大手企業上位6社を記入する形式で、1位は6点、2位は5点、6位は1点と加算されていく。

 ベスト5は東洋経済オンラインを見ていただくとして、今回は2年連続2位にランクインしているJR東日本がどういった点が魅力となっているのかを紹介したい。

交通インフラは倒産しない?

JR東日本

※画像は公式サイトより

 山手線、中央線、東海道本線、あるいは東北新幹線や上越新幹線……。JR東日本が展開している各種電車交通網は私たちの生活にとってなくてはならない存在である。そんなJR東日本であるが、誕生は1987年と、「大企業」と呼ばれる中では比較的歴史が浅い。

 JRグループは1987年以前は国有であり、会社組織による経営という形をとっていなかった。現在のJR東日本へと通ずる契機となったのが国鉄民営化と呼ばれる行政改革である。なお、この時の首相が2019年11月29日に鬼籍に入った中曽根康弘氏だ。

 JR東日本は、交通インフラ事業であって倒産の可能性が非常に低い点は大きな強みだ。就職して正社員として働くことを考えたときに、安心して長く働くことのできる環境は学生にとって大きな魅力ではないだろうか。

 働く環境としては育児および、介護での休職制度や短時間勤務などの措置も整備。事業所内に保育所が全9か所設置されているのも、子育て世代にとっては嬉しい点だろう。また、有給休暇平均取得率は91.8%(2016年度実績、同社発表)と非常に高い水準である。

 気になる給与面であるが、「Yahoo!ファイナンス」によると平均年齢が39.4歳で平均年収が715万円。福利厚生、給与面ともに恵まれていると言えるだろう。従業員数は連結で7万4114人。

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