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「低反発まくらは安眠できない」睡眠専門医に聞く新常識

 よかれと思って取り入れていた習慣が実は健康を蝕んでいたとしたら……。そんな考えたくもない「不都合な真実」が存在する。各分野の専門医のなかから、今回は睡眠専門医に気になる真相を聞いた!

医者がやらない健康法

※写真はイメージです(以下、同じ)

安易な睡眠時間の調整は大きく健康を害する危険性も!

 体調を維持するためには必要不可欠な睡眠。それだけに質にはこだわりたいところだが、睡眠専門医の坪田聡氏は「そもそも自分に合った睡眠時間を知っていて、実践できている人は少ない」と指摘する。

「人間の睡眠タイプはショートスリーパー、ロングスリーパー、2つの中間に位置するバリアブルスリーパーに分類できます。ただし、睡眠時間が6時間未満でもアクティブに活動できるショートスリーパーも、10時間を超えるロングスリーパーも、それぞれ日本人の5%前後しかいないため、その兆候がない人が無理に短眠や長眠を取り入れるべきではない。6~8時間を目安に睡眠を確保しましょう」

 睡眠は時間だけでなく、質にもこだわるべきだと坪田氏は続ける。

「低反発枕を愛用している方もいますが、頭が沈みやすい低反発枕は寝返りの妨げになってしまうので、高反発枕をおすすめします。マットレスも高反発タイプのものを利用して、生地が重たいウエートブランケットなども避けるべき。そうすることで寝返りしやすくなり、就寝時の温度や湿度の調整、血流の促進がうまく行われます」

医者がやらない健康法

フィット感が強いため、体に合っているように感じられる低反発の寝具だが、実は寝返りを阻害するなどのデメリットも存在する

 健康だけではなく、家計にもよくないからと、クーラーのタイマーをセットするのも命取りだ。

「快眠に最適な室温は冬が15~17℃前後、夏は27、28℃前後だといわれています。夏場は夜間も気温が高くなるので、クーラーは一晩中使用したほうが安心です。冬は乾燥を避けるために加湿機も併せて使いましょう」

適度な昼寝は続けるべき習慣

 寝つきが悪いときは、リラックス効果のあるヒーリングミュージックや快眠アプリに頼る手もある。

「万人に効果があるわけではありませんが、ヒーリングミュージックや快眠アプリの自然音を聴いてリラックスできる人には効果が期待できます。あとは適度な昼寝は心身をリフレッシュさせるため、できる限り続けるべき習慣です」

 近年、オフィス街では昼寝サービスを提供している施設が増加中。健康と仕事の効率向上のためには積極的に取り入れない理由はない。

<睡眠法にまつわる真相>
× 短眠・長眠
× 低反発枕
○ 高反発枕
× ウエートブランケット
× エアコンはタイマーで小まめに切る
△ ヒーリング音楽、快眠用アプリ
○ 昼寝

医者がやらない健康法

坪田 聡氏

【坪田 聡】
睡眠専門医。日本睡眠学会所属医師、医学博士。睡眠専門医として20年以上現場に立ち続けており、日本を睡眠先進国にし、睡眠の質を向上させるための指導・普及に尽力

― 医者がやらない健康法 ―

<取材・文/週刊SPA!編集部>

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