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マッチングアプリで22万円被害も…「新型ぼったくりバー」から身を守るには

22万円の高額請求。身に覚えのない注文も

ぼったくり請求書

安藤さんが受け取った請求書

 乾杯を交わしたふたり。最初は穏やかな雰囲気だったが、女性の飲みぶりは次第にエスカレートする。

「最初はビールや軽食などをつまんでいたんですけど、お互いの趣味を一通り話し終えたころ、その方は『お酒強いんだけど、大丈夫?』と高めのお酒を頼むようになりました。でも僕自身、話が弾んで気持ち良くなってしまい、そのままにして飲み続けたんです。

 結局2時間近く滞在していたと思います。二軒目に行く流れになって、彼女がトイレに行ってる間にお会計を済まそうとしました。そしたら、バーテンダーが『お会計、相当高くなってますけど、大丈夫ですか』と。

 とはいえ、僕は酒が弱くあまり飲んでいなかったので、せいぜい行って2~3万円だろうと思い、請求書を見たら……」

 安藤さんは受け取った請求書を見て驚愕した。なんとその会計、22万円。オリジナルと書かれたオーダーが40件と、サービス料と税を含めて30%のチャージが上乗せされていた。

「明細には、あきらかに頼んでいない注文も書かれていました。2時間で50杯近くもお酒を飲めるわけないじゃないですか。ただ、ほとんどのオーダーが“オリジナル”と記載されてたので、確認が取れないんですよ……。結構酔いが回って記憶が曖昧だったこともあり、『こんなに飲んでない』と訴えても『飲んだ。俺は覚えている』と返されるばかりで」

 全く女性がトイレから帰ってくる気配もない。安藤さんは、この時になってようやく、ぼったくりに遭ったことに気付いたという

新手のぼったくりから身を防ぐには

警視庁ぼったくり対策

警視庁はHP上で盛り場犯罪の被害事例と対策を紹介。注意を促している

「入り口を店員に塞がれ、完全に気が動転してしまいました」と安藤さん。

「22万円なんて払えるわけがないと答えると、『5万円で示談してやる』と言われ、とりあえず言われた金額を払って抜け出すことにしたんです。支払いの時に請求書を撮っておいたので、その写真を証拠に交番に駆け込みました」

 しかし、警察の対応は安藤さんの予想外のものだったそう。

「『払ってしまったら“双方で解決した”ということになるので、対応できない』と、一切取り合ってくれませんでした。警察だったらなんとかしてくれるだろうと期待していただけに、ショックです。良い勉強だったと割り切ろうとしても、まさか出会い系アプリでぼったくりに逢うとは思わなかったので……当分立ち直れないと思います」

 今回の事例は、安藤さんに限ったものではない。警視庁は9月4日、HP上で「盛り場に関する被害事例」として、「出会い系サイトで誘いぼったくり」「『AV女優と遊べます』と客引き」「泥酔客のカードで架空決済」の3種類を新たに公開し、注意を促している。

 これらの事例は、ぼったくりの新しい手口として、すでに浸透しつつあるのだ。

 警察の取り締まりが強化されているとはいえども、万が一ぼったくり被害に遭ってしまった場合、「民事不介入」として当事者間で解決しなくてはならないのが現実。被害に遭わないためにも、日頃からの情報収集と心構えが大切になるだろう。

<TEXT/モチヅキサトシ>

bizSPA!取材班のライター。音楽と鉄道と銭湯が好き

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