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エクセルが使えれば大丈夫。普通の会社員でも稼げる「地味な起業」

学び

「今いる会社で働き続けるか? 転職して他の会社に行くか?」「どんなキャリアが自分に合っているのか?」「このまま、会社にいるしかないのか」

ビジネスマン

※画像はイメージです(以下、同じ)

 今、そんな悩みや焦りを感じている人たちに、特に「やりたいこと」や「まとまったお金」「明確なビジョン」がなくても、経済的に自立できる働き方「地味な起業」を提案するのが、『僕たちは、地味な起業で食っていく。』の著者・田中祐一さんです。

 人脈、才能、ビジネスモデルを必要とする「派手な起業」ではなく、Excelでの数値管理や資料作成、イベント運営といった「地味な起業」で生計を立てている田中さんが、その実践法を紹介します(以下、田中氏の寄稿)。

「地味な起業」の実践法は3タイプ

 地味な起業には、人によってやり方が無限にあります。ここでは、普通の会社員をしている人なら誰でも普段やったことがあるようなネタから、一歩踏み込んだスキルが必要な方法まで幅広くご紹介したいと思います。

 実践法はわかりやすく「マネジメント系」「クリエイティブ系」「コミュニケーション系」の3つのタイプに分類しました。この中から1つだけのスキルでも、あなたはすぐに「地味な起業」にチャレンジできます。

「自分はどれが合っているんだろう……」。そう不安に思う人は、まずは「スタートアップ診断」をやってみてください。

診断

著書『僕たちは、地味な起業で食っていく。』より

 診断でおすすめされた実践法以外もチャレンジしても大丈夫。僕はすべての実践法を経験済みです。これしかやらない! と断定しないで、いろいろなものにチャレンジすることで、あなたの市場価値はどんどん上がっていきます。

 今回は、数字管理やコツコツした作業が得意な人におすすめ。人とお金の流れを管理するために、毎日定期的に数字を報告する仕事が多い「マネジメント系」を詳しく見ていきましょう。

いろいろな作業にひもづきやすい「Excel作業」

グラフ

「Excel」を使ってデータを集計したり、管理したりする作業です。僕自身がよくやったのは、セミナーを開催するときの参加者のリスト管理や、何かのプログラムを販売したときに購入者の入金管理などをExcelで行うというものです。

 今、Excelというわかりやすいソフト名で説明しましたが、僕が基本的に使っているのは、Googleの「スプレッドシート」という表計算ソフト。一言でいうと、オンラインで共有できるExcelです。

 スプレッドシートは、Googleアカウントがあれば誰でも利用でき、費用もかかりません。また、同時に複数人で編集できるなどのメリットもあります。Excelを使える人なら、基本的にスプレッドシートも扱えるはずです。たとえば、スプレッドシートを使ってセミナーの参加者などを転記する。そして参加費の入金状況などを確認し、ステータスを変更すると、すぐに現状を共有できるという仕組みです。

 普通に情報を表組みにするだけでも感謝されるのですが、簡単なレベルの関数を使うと驚かれること必至。「関数を使えば、ミスもなくなりますよ!」と教えてあげると、ドラえもんがひみつ道具を出すのを見たときのような目で見られることがあります(笑)。

「Excelくらいなら、会社で毎日使ってるよ」という人には、どれもこれも難なくできる作業です。もっとも僕自身、Excel編集のみでお金を頂いた経験はほとんどありません。「セミナー運営を手伝う」という仕事に付随して「Excel編集」という作業が発生しているからです。

 つまり、Excel編集は、いろいろな作業にひもづきやすい、基本中の基本のようなサポートといえるでしょう。

■ Excel編集

報酬の目安
参加者名簿作成、受付表の作成:時給1000円程度~

まとめ
① 顧客管理などに不可欠の作業
② 関数も使いこなせると鬼に金棒
③ 他の仕事と連動して発生することが多い

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僕たちは、地味な起業で食っていく。

僕たちは、地味な起業で食っていく。

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