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「10年後、映画館はないかも」俳優・寛一郎があえて語る覚悟

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 江戸末期を舞台に、下忍たちの戦いを描く忍者アクション連作の第1作『下忍 赤い影』(第2作『下忍 青い影』公開は11月15日)が公開。2017年に俳優デビューを飾って作品を重ね、10月期のドラマ『グランメゾン東京』にもレギュラー出演する寛一郎さんが主演を務めています。

寛一郎

寛一郎さん

 初めてのアクション&時代劇に挑戦した寛一郎さんを取材。本作についてだけでなく、役者の先輩である父・佐藤浩市さんのことや、同世代でリスペクトしているという同じ2世俳優でもある役者について、映画館への衝撃発言&決意も飛び出しました。

現代の若者にも通じる主人公を熱演

――主演のオファーがあったときは?

寛一郎:アクションがあって時代物。両方ともやったことがなかったのですが、やりたいと思っていたジャンルだったので、嬉しかったです。主演ということに関してのプレッシャーはもちろんありましたが、それよりも興味が大きかったので、頑張ってみようと思いました。

――演じた竜はどんな青年だと思いましたか?

寛一郎:基本的にガサツですね。あと軽くてふわっとしている。おそらくあまり苦労をしてきてないんです。この作品にも出ている、『下忍 青い影』の主人公の尚(結木滉星)はいろんな過去を抱えてるんですけど、竜はそういうところがあまり描かれていない。何者でもなく、何者かになりたいと思っている青年で、やるときはやるけれど、若さゆえのモヤモヤみたいなものが如実に分かる役かなと思いました。

――普通の若者にも通じるようなモヤモヤでしょうか。

寛一郎:そうだと思って演じました。彼はこのあと、国を動かす存在になるかもしれない。何者でもないということは、“何者にでもなれる”。それはみんなにも思って欲しいことだと思います。とはいえ、今の時代、それが簡単に叶うわけでもないと思いますから、難しいことを考えずに、アクションエンターテインメントとして観てもらえれば嬉しいです。

実際にアクションに挑戦した感想は?

下忍

(C) 2019「下忍」製作委員会

――クライマックスには1カットでの長いアクションシーンがあります。アクション監修は“現代の忍者”こと坂口拓さん(『キングダム』)です。

寛一郎:結木くんは坂口さんに教わる機会があったのですが、僕は機会がなくて、弟子の方々に教わりました。その方たちもめちゃくちゃ凄かったです。刀の使い方などを含めて、アクションをいろいろ教えていただいて、ほんのちょっとの基礎程度はできるとなったところで撮影に挑みました。

――実際にアクションに挑戦されていかがでしたか?

寛一郎:侍ではないので、侍の静と動の動きや型といったものはあまりなかったので、そのあたりの苦労はありませんでした。

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