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インスタで内定をほのめかす…就活生たちの不毛な「匂わせ合戦」

学び

 年々増えていく早期先行の影響で、学生たちの間でも内定の時期がバラバラになっている就職活動。その影響か、学生同士がSNSなどで内定を匂わせあったり、憶測が飛び交ったりすることが増えているそうです。

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※画像はイメージです(以下同じ)

インスタグラムやツイッターに就活状況を投稿

 都内の某大学に通う斉藤悠人さん(仮名・22歳)は、就活期のSNSが苦痛だったそうです。

「2月ごろから、内定通知書や『内定おめでとう』とプレートに書かれたケーキをインスタグラムに投稿する人や、ツイッターに『終活しました!』(終活=就活が終了したこと)と書き込む人がちらほら出てきました。気にしていないつもりでも、内定がまだ出ていない自分と比べて落ち込んでしまいましたね」

 就活が成功するか、失敗するかは学生生活の評価を大きく左右するため普段から大学生の間では頻繁に就活の話題が出るそう。

「大学では皆その話題で持ちきりです。話している当事者同士の就活状況には一切触れませんが(笑)。『アイツのインスタグラムの投稿の端に内定の文字が見える』とか、『アイツはバイトを増やしたらしいのでもう就活が終わってるんじゃないか』とか。馬鹿馬鹿しいとは思っていますが、そういう憶測が楽しいのも確かです」

選考を受けていない企業になぜか内定!?

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 年明けの早い段階から内定を得た吉崎菜穂子さん(仮名・23歳)は「デマの内定」を拡散されてしまったそうです。

「私はインターン選考だったので周りの就活生より早く内定をいただき、仲の良いコだけに就活を終えたことを報告していました。第一志望の化粧品メーカーから内定をいただけたので、満足して就活を終えることができました」

 しかし1か月ほど経って、吉崎さんは「異変」を感じ取ります。

「それほど仲良くない友達からも『内定おめでとう!』と言われることが多くなりました。『どこかから漏れたのだろう』とあまり気にしていなかったのですが、よくよく話を聞いてみると、選考すら受けていない広告代理店が私の内定先だと噂されていたみたいなんです」

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