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滝沢秀明が受けついだ“ジャニー喜多川流”、演出では独自色も

 ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏のお別れ会が開かれた翌9月5日、錦戸亮の9月限りでの退所と関ジャニ∞脱退が発表された。求心力のあった社長の逝去によって、事務所はどうなっていくのか。

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※画像はジャニーズ公式サイトより

 ジャニーズ史やアイドル史を関係者の取材や膨大な資料の分析から詳細に綴る『田原俊彦論 芸能界アイドル戦記1979-2018』(青弓社)の著者で、ライター・芸能研究家の岡野誠氏が、ジャニー氏と後継者である滝沢秀明氏2人の共通点を探りながら、今後を占う。

ゲネプロの内容を急遽変更した滝沢の意図

 現在、東京・日生劇場でジャニーズ事務所のSixTONES(ストーンズ)とSnow Manが主演舞台『少年たち』を行なっている。9月6日のゲネプロでは、ジャニーズアイランドの滝沢秀明社長がジャニー氏の肉声使用、ステージ内容の大幅変更を発表したという。

 ここに、ジャニーイズムの継承と滝沢氏の独自色が見て取れた――。

 2人の発言を調べてみると、ジャニー氏の姿勢が滝沢氏へ受け継がれているとわかる。1995年、ジャニー氏は旋風を巻き起こしていたSMAPについて、こう話している。

〈ジャニーズは単なるジャリタレばかりといわれるが、昔は皆ガキであり、へただった。それが磨かれるからスターになる。彼らはそれを小学生のころから続けている。私自身も教わりつつ教えている〉(産経新聞夕刊・1995年6月12日付)

子供たちから学ぼうとしていたジャニー氏の姿勢

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スポーツ各紙が一面で報じたジャニー喜多川の死去(7月10日付)

 上司という立場になると、急に態度が豹変する人もいる。まして、社長ともなれば、周りをイエスマンで固めることも珍しくない。しかし、ジャニー氏はタレントたちに敬語を使わせず、フランクに話すだけでなく、子供たちから常に何かを学ぼうとしていた。

 2015年元日、NHKラジオ第1『蜷川幸雄のクロスオーバートーク』に出演した際には、〈ぼくらは人間を扱っている。どんな子でも輝きやいいところを持っている〉とも語っていた。

 13歳で芸能界デビューした滝沢も、経験を十分積んできた34歳の時にこう述べている。

〈キャリアの長短や上下は関係ないと思っているんですよ。相手が後輩だと、もちろん場数とか経験してきたことは僕のほうが多い。でも、この仕事はそれだけじゃなくて、感性とか、その人が持っているいいところをどう生かすか、ということのほうが大事です〉(AERA・2016年8月22日号)

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