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社内交流ではじめた靴磨きが副業になった26歳。靴メーカーとのコラボも

コラム

副業で知り合った人脈が本業につながる

「靴磨きを通じて有名ファッション系ブロガーの方と知り合うことができ、初心者向けの靴磨きセットの販売をしたり、紳士靴メーカーに声をかけてもらってカスタムオーダーシューズを作る企画をさせていただいたり。副業を始めて1年もたたない間に、いろいろな経験ができていますね。でも根本的には、お金をもっと稼ぎたいというよりも、革靴のよさを伝えたいって意思があるんです。

 今、革靴の販売数は年々少なくなっていて。そんななかで、少しでも愛用者数の増加に繋がる活動がしたかったんです。だから革製品に関する知識をブログにまとめて発信したり、資料を作って出張先で配布したりしています」

小東真人さん

今ではファッション系インフルエンサーとの商品監修や、大手靴メーカーとコラボレーション記事をブログで公開するなど靴磨きを通じてさまざまな企画を展開している

 こうした「革靴愛」からくる熱い活動は副業にとどまらず、本業にも好影響を与えている。

「僕の本業はウェブコンサルティングなのですが、そちらでも靴磨きで知り合った方から相談を受けることがあるんです。ほかにも革製品のよさを伝える活動から営業的なパフォーマンスを身につけることができたり。複業は大いにプラスになっていますね」

自己ブランディングが重要に

 とはいえ、同世代で会社勤めをしている知人たちからは「どうして副業なんてするの?」と不思議がられることもあるという。

「大手企業などに就職したりすると与えられた仕事をこなすことに意識が集中し、いつの間にかサラリーマン的な思考が“できあがって”しまうんでしょうね。同じ世代でも、働く環境によってかなりマインドが違う。でも、これからの時代はサラリーマンでも自己ブランディングが重要になってくると思うんです。

 靴磨き屋として、より多くの国内革靴メーカーさんと交流していきたくて。複業をすることで本業にもいい影響を与えることができるんだという新しいビジネスパーソンのモデルケースになりたいと思っています」

小東さんの野望「自己ブランディングをさらに進め『複業家のモデルケース』になる」

脱・会社[副業リーマン]の野望

<取材・文/青山由佳 吉岡俊 牧隆文 東田俊介 岩辺智博 進藤太郎(小野プロダクション) 撮影/水野嘉之>

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