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寝てても毎月5万円?不動産業界のプロが明かす、副業ウラ事情

ビジネス

フリマアプリで買い手が見つかる?

 新宿太郎総帥によると、茶器や骨董品の類は、残置物の中にありがちとのこと。ならば目利きをすれば「メルカリ」などのフリマアプリで買い手が見つかるのでは?

「学生時代に“せどり”をやったことがあるんですけど、手間の割には思ったほど儲からなかった経験があるんです。だからメルカリなどでのネット再販は、あまり乗り気がしません」

 ほかには10年落ち以内の家電であれば、二束三文でリサイクル屋が買い取ることもあるが、大半は家電リサイクル法により有料処分するものばかりといいます。

資格があれば寝てても稼げる?「名義貸し」

宅建

 不動産業界で重宝されるのが「宅地建物取引士(宅建士)」の資格。この資格を使って「お小遣い稼ぎをする方法がある」と明かすのが、匿名会員Kさんです。

「宅建業取引をする不動産業を営む事業者は、ひとつの事務所において業務に従事する者、5人につき1人以上の割合で、専任の宅地建物取引士の設置が義務付けられています。これは不動産取引に精通した専門家として、取引の公正さを確保する役割が期待されているからです」

 資格者の設置が義務付けられる一方で、宅建の合格率は15%程度と、合格するのは容易ではない資格です。

「そもそも、ぼくら不動産屋さんは、勉強できないから、こんな商売やってるので、簡単に宅建取れる知能があったら別の商売やってます。勉強できないからここにいるんです。ちなみにあくのさん@yellowsheep)は無免許運転です」

 こうした合格事情から、新興の賃貸仲介や小規模なブローカーにおいて、有資格者が不足する事態が発生します。

「どんどん人を増やしたい、無免許でお金儲けしたい、でも資格者が足りない。そんな時、不動産屋はどうするか? 簡単です。お金で解決します。世の中には、昔、不動産会社に勤めていた宅建を持つ主婦や、定年で引退した宅建士など“休眠宅建士”がいます。この人たちにお金を払って、社員登録(名義貸し)をしてもらうのです」

報酬は毎月3万~5万円。ただしリスクは大

 宅建の累計合格者が100万人いる一方、宅建業への就業者は30万人。「資格者の約7割が“休眠宅建士”である」と、匿名会員Kさんは推測。こうした休眠宅建士と企業が雇用契約を結ぶといいます。しかし、勤務実態はほとんどありません。

「やることは都庁で登録事項変更届けを出すくらいで、あとは何もすることがありません。毎月お口座に振り込まれるお賃金を確認するだけです。勤めている(ことになっている)事務所に一度も行ったことがない人もいるみたいです。報酬は、毎月3万~5万円ですかね。何もしないでお金がもらえるなら、悪くないのでは?

 ただし、現役で不動産会社に勤めている宅建士は、自社で専任登録されているので、二重登録はできません。あくまで引退した老兵のお小遣い稼ぎですね。もちろん、バレるとやばいです。宅建業法違反で免許を剥奪されるばかりか、懲役3年もしくは100万円以下の罰金の可能性があります。バレることは考えづらいですが、発覚するとしたらトラブルからのチクリですかね」

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