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女優・桜井ユキが再び、柴犬のママに「私も自然に笑えない子でした」

上京したものの、すぐ地元に戻って考えたこと

桜井ユキ

桜井:そして、上京してみたものの、無理だな、暮らせないなとなってすぐに戻りました。でもまたいずれ出てくるんだという思いはありました。地元で働いていたときに、改めて東京に出るチャンスがあったので、ここで行かないと次はないなと再び出てきたんです。その間、数年ありましたが、仕事もプライベートも、この期間に色んなことを経験して、多くのことが培われたと思います。

――地元に一度戻ったことは大きかった。

桜井:はい。最初に上京したときの私では、使い物にならなかったと思います。戻ってからの経験や、培った、精神力というほど大したものではないですけど、そうしたものを得られたからこそ、今に繋がったと思います。よく、遅咲きだと言われるんですけど、最初はただ使い物にならなかっただけです(笑)。

園子温の現場で感じた「芝居は生もの」

柴公園

© 2019「柴公園」製作委員会

――多くの映画に出演されてきましたが、なかでも鬼才と呼ばれる監督さんと組まれることが多かったと思います。影響を受けた出来事などはありますか?

桜井:セリフの全然ないところから始まって、今に至るまで、ナチュラルな地続きで来ているので、区切りになるようなことはないんです。ただ、園(子温)監督の存在は大きいです。

『新宿スワン』に出させていただいたときに、もともとセリフ1行だけの役だったのが、園監督が、「おもしろいね。これはできる?」と出番を増やしてくださったんです。誰々の友達というだけだったのが、“美咲”というキャラクターになった。園監督の作品は現場ですごく変わるんですけど、「芝居は生もの」だと強く感じました。

 もちろんほかの監督さんや役者さんにも影響は受けてきていますが、スタートしだした頃に園監督の現場を経験させていただいたのは、今の私にすごく残っていますし、とても感謝しています。

表現者であり続けたいという希望と願望

桜井ユキ

――いま、やっぱり自分の場所はここだなと感じていますか?

桜井:思います。ここがなかったらと思うとゾっとします。おばあちゃんになっても役者で、と決めつけているわけではありませんが、でも表現や、何かを生み出すということには携わっていきたい。表現者でありたいという希望と願望は持っています。

――最後に、ファンの方には、映画『柴公園』でどこを観てもらいたいですか?

桜井:このシリーズでは、いつもより圧の弱い私が観られます(笑)。他の作品で私を観るときには、ちょっと気合を入れないと、ということが多かったと思いますが、この作品では、ゆったり、リラックスしている私がいます。新境地にはなっていると思いますよ。

<取材・文・撮影/望月ふみ>

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異
Twitter:@mochi_fumi

【公開情報】
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映画『柴公園』は6月14日(金)より全国公開

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