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「初任給が入ってない…」また寄せられた新人の悲鳴、対処法は?

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 新元号になって、まもなく1か月が経とうとしている。今年入社した新人のなかには、早くも人間関係でツマづいたり、仕事をやめたいと思っている人もいるだろう。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 以前、bizSPA!フレッシュで「初任給30万円がゼロだった」という新入社員の声を取り上げた。本来、4月に支払われるはずの初任給が、「翌月振り込みという理由で受け取れなかった」という悲痛な声に、読者からさまざまな声が寄せられた。

 多くは同情的な意見で、「1か月もの間、無給で生活しなければならないのはかわいそう」などだったが、なかには「事前に翌月振り込みだと知らされていたのだから仕方ない」という厳しい意見もあった。

「全く説明がなかった」給料ゼロ新入社員の悲劇

 しかし、そんななか新たに「4月に初任給の振り込みがなかったんです」という新入社員の声が編集部に寄せられた。「しかも事前に何も説明がなかったんです」と語るのは、北関東のとあるフィットネスクラブ運営会社に入社した松田仁美さん(仮名・22歳)だ。一体、彼女に何が起こったのか?

「入社したのは、北関東のとある企業です。そこは多角経営で、フィットネスジムのほか、宅食事業や飲食店、アミューズメント施設などを運営しています。いわゆる地元密着型企業で、創業者でもある現社長が一代で築き上げ、同県内にいくつも施設を運営しています」

 そこは松田さんの地元でもある。彼女は一度、他県の大学に進学し、食物・栄養学を学び、栄養士の資格を習得。就活で4社から内定を得たのち、Uターン就職を決意する。

「そこの会社に就職したのは、実家の近くで働きたいと思ったのと、国家資格である管理栄養士になるために、2年間の実務経験が必要なので、その経験を積むためです。待遇も、基本給20万円のほか住宅手当や深夜勤務手当などもあり、悪くはありませんでした」

就職祝い金や、貯金を切り崩して生活

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 しかし、本来、4月に支払われるはずの初任給がなぜか振り込まれていなかった。会社からあらかじめ説明もなく、松田さんも「てっきり4月に振り込まれると思っていた」と言う。

「初給料日の2日後、同期のLINEグループに、誰かが『給料っていつ入るの?』と、つぶやいたんです。そこから全員に初任給が振り込まれていないことが発覚して、パニックです。私も親戚にもらった就職祝い金や、貯金を切り崩して生活しています。内定は、昨年5月の初旬に出て、入社するまで毎月懇談会もあったのに、5月入金について話が一切ありませんでした」

 幸いなことに、松田さんが住んでいるのが地方で家賃も安く、一人暮らしでも生活費もかからないため、本人は「なんとか生活ができている」と語る。しかし、予告なしに給料の支払いが翌月になっていて、会社からどんな説明があったのか。

「実は、会社にはまだ何も言えていなくて、上司からの説明もまだありません。あまりに何も説明してこないので、それが当然だと思っていて、こちらから何も聞けてません。親にもまだ内緒にしていて、話せていないんです。おそらく同期のみんなも同じ状況だと思います。本当は上司に聞くべきなんでしょうが……」

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