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たった3年で売上10倍のバスケットリーグ。人気チームの戦略とは?

ビジネス

 人口が減少し、集客の面で苦戦を強いられているプロスポーツ・チームが多いなか、急成長を遂げている競技・チームがある。

 2015年設立の国内男子プロバスケットボールリーグ「B.LEAGUE(Bリーグ)」は3年で売上が10倍・観客動員数も50%も増えている。また、日本プロサッカーリーグのコンサドーレ札幌は、クラブ収入が3倍になった。

バスケットボール

※画像はイメージです ©Droopydogajna

 こうした一部のスポーツチームの好調には共通する戦略がある。4月24日放送の『クローズアップ現代+』(NHK)では、その最新の戦略が紹介された。

急躍進のカギはコアファンをがっちり掴むこと

 プロバスケットボールチーム「千葉ジェッツ」は、売上・観客動員数で、リーグナンバーワンを誇る。そのカギは、コアなファンを大切にするファンファースト戦略という。

 千葉ジェッツの島田慎二社長は「繰り返し来ているコアな方たちは本当に大切。また来たいと思わせることがビジネスとして非常に重要です」と、番組で発言。当チームの年間来場回数の内訳を見ると、8割がリピーターで、さらに3割以上が年間に6回以上訪れているという熱心なコアファンになる。

 コアファンを大切にするために、いったいどのような取り組みがなされているのか?

試合以外にも多彩な魅力で一体感を演出

チアリーダー

 もちろん目玉となる選手を擁し、白熱した試合を見せることも重要だ。しかし、千葉ジェッツは、それ以外にもさまざまな取り組みでコアファンの心をがっちりと掴んでいる。

 試合1時間前におこなわれるオープニングセレモニーでは、きらびやかな照明や音響を駆使したリアリーダーのパフォーマンスで、会場の一体感を高める。パフォーマンスの演出に1000万円をかけるときもあり、その演出は、スポーツ観戦というよりもライブ会場さながらのクオリティだ。

 また、リピーターを増やすために作られたのが、ポイント制度。来場ごとに30ポイントが交付され、グッズや食べ物を購入すると、100円ごとに1ポイントが交付される。ポイントは、人気選手との記念撮影などの特典と交換することができ、特典目当てにグッズを購入するファンも少なくないそう。

「ちゃんと経営して、ちゃんとサービスできる状況にして、そのクオリティを磨いていくことが、結局ファンを増やしていくことにつながる」と、島田社長は番組の中で語っている。試合結果に関わらず、「来てよかった」と思える仕組み作りが、ファンを楽しませているののだ。

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